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54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/03(月) 03:01:26.26 ID:IifP26WAO
二十一日目

期日は迫るが、思うようにはいっていない。

まとめて全てそろえることも出来ないのだから、今回は水を入れる水筒を探すことにした。

しかし、水筒ってまずあまり買わないから、どこにあるっていうイメージがわかず、しばらくガイドブックとにらみ合っていた。

最終的に、遠出が目的なわけだから、大容量な水筒がありそうなアウトドアショップに向かった。

道中、マッスルゾンビの叫び声が聞こえ、あわててビルとビルの間の物陰に身を隠した。

マッスルゾンビはその強力な力の他にも、叫び声もあげ、それがかなりうるさい。つまり、それはイコールゾンビ達を招くことでもある。

視界の範囲内にはマッスルゾンビがいないことから、何かを見つけて叫んだんだろうが、そう思いながら物陰の奥に進み、非常階段を塀に乗ったあと飛び移ってその中に隠れた。

外に見えないように階段周辺にゾンビがいないか確認した後、嫌でも聞こえてくる声がするところを静かに覗く。

俺はこの時、すまないと言ってしまった。だが、謝ったところで、そこにいた生存者が生き延びられた訳じゃないし、当然一人で助けられるわけもない。

ただ、俺は抵抗し、一人はマッスルゾンビに腕を引きちぎられ、もう一人は悲鳴を上げながら喰われていくのを、ただ見ていた。

これを読んでるあんたは、俺を責めるか? でも、変異したやつに十数体のゾンビ、何が出来る?

出来ないのが正解なのはわかってる。そりゃあ、俺がライフル持って、好きなだけ撃てたってなら別だろうけどよ。

本当に、誰にも救いはない。もはやどんな風に死ぬべきか、それだけだ。


二十一日目終わり



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