55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/03(月) 22:28:42.56 ID:IifP26WAO
二十二日目
いまだに手が震えている。今日見た、あれがなんなのか。
いつも通りの探索だった。非常階段の安全を確保した後、高所から探索予定の場所を見ていると、見たこともないそれがいた。
遠くだからはっきり見えていたわけじゃないが、全身がツタみたいなのに覆われていて、ゾンビかどうかも判断はつかなかった。
ただ、その時点で関わってはいけないということはわからされた。
探索を中断し、その生き物がなんなのか、注意深く見ることにした。
動きは鈍重だ。かなりの時間をかけて、50m移動したかどうかだ。
だが、その間に犠牲になったゾンビは、かなりの数だ。
あまりにもゆっくりした動きのせいか。ゾンビ共は気づかずそばに近寄り、そしてその遅さからは想像できない速さで、ツタをゾンビに突き刺す。
その時は防衛のための攻撃だと思っていたが、違った。捕食だった。
そいつが視界に入らない場所まで移動した後、念のためゾンビにトドメをさしに向かうと、全部干からびていた。
つまり、あのツタで生き物の体液を吸い上げていた。
吐き気がした。つまり、ヤツはそういう存在なんだと。
これを読んだヤツには悪いが、戦っていない以上、有効な方法はわからない。
月並みに炎は効くかも知れないが、あのツタがどこまで届くかもわからない。だから、素直に逃げた方が身のためかもしれない。
マッスルゾンビ、コマンダーゾンビ、そしてツタ野郎。
この周辺は、もう近づかない方がいいかもしれないな…。
二十二日目終わり
とりあえず、プランターゾンビとでも名付ける。
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