8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/17(金) 04:02:49.00 ID:hPhlH2MAO
四日目
気分が悪い。下水に誤って落ちた時より最悪の気分だ。
元々の予定通り、周囲の民家を探索した。考えていたより、ここらは荒らされてないようで、いろいろ見つけることは出来た。
だが、気持ちは沈む。やるせない気持ちだ。
3軒ほど回り、見つけた物を根城に運んだ。時間は昼を過ぎたぐらいだった。
特に荒らされた様子のない、この根城の裏側を探索していた時、床から物音がした。
もちろん、ゾンビだとは思ったが、聞き耳を立てると多くても二人ぐらい。そうふんだ。
危険はあったが、周囲の安全を考えて、始末することに決めた。
カーペットを払うと、床下収納らしき入り口が見えた。慎重に武器を構えて、ゆっくりと開けるといたのは、子供のゾンビだった。
ヤツはすぐにこちらに気づき、階段をゆらゆらと上がってくる。その顔が、腐ってたが可愛がってた甥に似ていた。
躊躇してしまった時、左腕を思い切り噛まれた。激痛で我に帰った俺は、首を跳ねた。ゴロンと、それは目の前に落ち、身体は階段を転げ落ちていった。
ひどい、形相だった。あいつは優しかったなと思うと、涙が出てきた。
床下収納の蓋の裏は、引っかいたようなあとがあり、下の身体の爪は、なかった。
子供以外はおらず、食料らしきものもなし。きっと、家族が隠れさせた後。そういうことが起きたんだろう。あまりそれ以上は、想像したくない。
甥は願わくば、シェルターに無事兄家族と、逃げ込めていることを願う。
手に入れた物は、箇条書きにする。
・ティッシュ箱2つ
・駄菓子類が幾つか
・煎餅一袋
・パスタ一袋
・チョコレート
・ジュース1.5リットルペット
・果物ナイフ
・ドライバーセット(小さいヤツ)
・組立式の本棚2つ(バリケード用)
・ペンライト
とりあえず、運んだのはこれぐらいだ。
腕はまだ痛む。幸い革ジャンのおかげで傷はないから、感染の恐れはないだろう。
今日は疲れた。
四日目、これで終わる。
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