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937:名無しNIPPER[saga]
2015/02/05(木) 01:17:37.16 ID:e72e3+LI0
12月2日

放浪者が帰ってくる。しかも、予想以上にたくさんの生存者と、ミュータントを連れて。彼はあらためて幸運の下に生きているのだなと、実感した。

一人、負傷した子供かと思った娘が、ミュータントと聞かされ驚かされる。それも、あのコマンダーゾンビのような力を持っているということだった。驚いてその娘を見たが、目が見えないはずなのにこちらを向いてにこりと笑いかけてきて、確かに普通ではないことを実感させられた。

その後、その娘は一之瀬さんの診察を受けた後、子供達を交えて放浪者と話し合いをしている間、メンバーとこのことを話す。浜村さんが、さすがに心の中を見られるとか、あんまりいい心地はしないわねと、少し否定的な発言が気がかりだったが、悪い子ではないようですからと答えると、放浪者が連れてきてるんだから、それぐらい大丈夫なのはわかるわよと言った。

蒲谷さんは、すごいね、うん。まるで小説やアニメみたいな娘だねと、どこか違う方向性で受け入れている様子だった。受け入れているなら、問題ない、か。一之瀬さんは、どちらかというと彼女の体調を気にしているようで、そのことは気にも留めておらず、井門はただ沈黙していた。

井門は黙るのはなんとなくわかる。元々望んではいなかったとはいえ、略奪をしていた人間だ。子供達はそういう大人達にひどい目に合わされてきたようだから、うかつはことは言えないだろう。

佐原さんは、どうも自由な人らしい。こちらが話し合っていることも気にせず、お前もミュータントっすかと、スライムと話しかけたり、拠点のバリケードを見て、もし俺みたいなのが襲ってきたら、これじゃ心もとないっすなーとか言いながら拠点を見て回っていた。その後、満足したのか私に歩み寄ってきて、山中さんっすか。兄貴から話し聞いてるんすが、すげぇ足の持ち主なんっすよねと子供のような純粋さで聞いてきた。アラクネについて説明すると、よくわかんないけど、すごい足なんっすね! と納得してまたうろうろし始めた。なんというか、とりあえず落ち着きがないようだ。

話し合いが終わり、先ほどの娘、覚ちゃんを含めて子供達は研究所にいてもらうことに決まった。私もそれでいいと考える。

その後は、歓迎パーティーと称して放浪者がうどんを振る舞い、私へいない間について聞いてきた。すべて聞いた後、苦労をかけたな、すまないといってくれて、私の肩の荷が下りたのを感じた。

その後は、一之瀬さんの状態を確認するために、話し合いにまたいってしまったが、彼が戻ってきたことを実感できて涙が出てきた。

さぁ、明日からも忙しくなる。今日ももう眠ろう。


山中沙奈記す


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