32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/10/14(火) 01:23:10.59 ID:Sc7juh7n0
皆に京子先輩とのことを話すのは、怖かった。
私は結衣先輩に一目惚れして、そしてずっと結衣先輩にアタックし続けてきた。皆それを知っている。
あかりちゃんは、私の相談にのってくれて、色々と応援してくれた。そんな彼女を裏切るようなことをしたのだ。
嫌われるかもしれない。
そう思うと、とても怖かった。
結衣先輩には、あんなに好き好き言っておきながら、結局京子先輩のところに行ってしまったのが申し訳なくて。
杉浦先輩は、ずっと京子先輩のことが好きだったのに。急にあらわれた私に奪われて。
そんな先輩を応援していた、池田先輩も……。
考えれば考えるほど、怖くなる。
「大丈夫だよ、ちなつちゃん」
隣にいる京子先輩が、ぎゅっと私の手を握ってくれた。温かい。安心する。
ああ、私ったら安いなあ。ちょろいなあ。こんなことで、もう不安がなくなっていく。勇気が湧いてくる。
だから私はこの人のことが好きなんだ。
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