過去ログ - 【艦これ】提督「なぁ、山城」 山城「なんですか? 提督」 磯風「二つめだ」
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70: ◆vkx/VtAX92[saga]
2014/10/16(木) 23:45:59.85 ID:31AabDto0

書き方を少し変えてみます。

――???――

 人よりも私――艦娘、山城は一度眠りに落ちると、それは深い方だという自覚があります。なぜなら、提督――当時は第二方面隊所属 戦艦 戦艦の艦長でしたけど、とにかく、今の所属する鎮守府に配属されるまで、各地を転々とし、昼も夜も轟音と硝煙にまみれる生活を送っていましたから、爆撃でも安全な地下壕に隠れたなら、どこでも眠れるように自然と身についた能力の一つでもありました。
 ……最も、今では何の役にも立たない能力ですけどね、不幸だわ〜

 「――ちょ………起き……さいってば」
 
 ですから、まどろみの海に漂って海水の一部となっていた液体を、山城という個体に呼び戻したそんな声と一緒に揺さぶる振動は相当のものだったのしょう、幾分のけだるさと共に覚醒を果たしました。
 通常であれば、三白眼で、髪を短く刈りあげた、凶相持ち――私の提督が覗き込んで、視界いっぱいに広がっているものですが、今回は違いました。
 
 優しい面持ち――扶桑姉さまのような佳人と評される美を持ち合わせた、私よりも幾分年上ながら、妙麗な女性が、私の視界いっぱいにその女性の顔があるということは――私を覗き込んでいました。
 無論、その女性は初めてお会いする方で、

 「……どなた様ですか?」

 そんな至極まっとうにして、面白みもない質問をぶしつけに女性にぶつけてしまいました。しかし、私の疑問に応じるのものでも、また気を悪くするものでもなく、女性はにっこりと笑みを浮かべました。まるで、花の咲いた、華といっても、ひまわりのような大輪の花ではなく、高山に咲く、エーデルワイスのような、影のある笑みを浮かべました。

「起きたみたいね」

 ……違いました、どうやら、私の話を聞いていなかったようです。



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