過去ログ - オッツダルヴァ「問おう。貴様が私のマスターか?」 凛「……」
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527: ◆x7JZyt0a6.[saga]
2015/01/01(木) 19:30:15.06 ID:6NpSKo0kO

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オッツダルヴァ「…………」


視界が暗い。

無機物が焦げる臭いがする。

これは、自分が幼い頃に体感した記憶と似ている。


オッツダルヴァ「……そうか。負けたのか、私は……」


機体のあちこちに被弾し続け、コックピットは焼け、武器も破壊され、もはや戦える要素などない。

完全なる、敗北だった。


オッツダルヴァ「(……これが、私の“答え”か……)」


本当の意味で自分を最後に打ち負かしたのは、目の前にいるネクストでもそれを駆るリンクスでもなく、誰でもない自分自身だった。


オッツダルヴァ「……」


自然と笑みを浮かべる。

それが、今の自分に対する自嘲なのかはわからない。

まだ若き日、理想に燃え戦い抗おうとしたあの姿が、鮮明に蘇っていた。



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