過去ログ - 一夏「こんな世界だったから、俺は呼ばれたのかもな」
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[saga]
2014/10/22(水) 23:02:26.22 ID:QYnBIvh30
舞い上がった土埃から一夏が現れた。
オータムは残った力で、わずかに動く背中のアームとファングで応戦しようとした。
だが一夏はアームを全て力任せに引き千切り、飛び交うファングも全て破壊して投げ捨てた。
そして、笑いながらオータムを殴り初めた。
もはやオータムに、抵抗する力など残されていなかった。
息絶えた獲物を食らう様に、一夏は動けないオータムの頭を掴み上げた。
スコールをキャッチした楯無は、彼女を安全な所へと移動させていた。
スコール「待っ……て……あ……な………た………じゃ………ない………」
薄れいく意識の中で、アラクネを取り込まれていくオータムと、光を取り込む一夏へと手を伸ばし、静かに気を失った。
楯無「ちょっと!………一応、脈はあるわね………」
楯無は医療班の待機している場所へと急いだ。
これ以上被害を出さない為に、一刻も早く、織斑一夏を止めなければならない。
しかし、あの人外の強さの前に、自分の強さが通じないとしても、守るべきものの為に、自分は行かなければならない。
その思いが、彼女の胸の中にあったからだ。
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