過去ログ - 並木芽衣子「ハネウマトラベラー」
↓ 1- 覧 板 20
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/10/15(水) 23:58:34.35 ID:q1qhOPtw0
「そっか。でも、それなら大丈夫!お店の人もきちんと整備してくれたし、『元々の状態も良好だから大丈夫』って言ってたし何とかなるよっ!」
「・・・本当にそうか?」
「大丈夫、大丈夫!」
最後の方はほとんど勢いだけの説得になった気がするけど、無理やり押し切る!
プロデューサーは優しいから、これできっと・・・。
「・・・・・・・・。」
・・・うん、わかってた。
そもそも、几帳面なプロデューサー相手にノリと勢いだけで説得しようという事自体が間違っている。
でも、ここまで来たからには簡単には諦められない。
私にできるかわからないけれど、出来る範囲で説得してみせる!
「・・・やっぱり、ダメかな?」
「・・・まぁ、ここで議論していても仕方がないし、とりあえず出発しようか。」
「え!?・・・乗ってもいいの?」
意外にも、プロデューサーはあっさりと認めてくれた。
こうなったらプロデューサーが根を上げるまで頑張るっ!と思っていただけに、なんだか肩透かしを受けた気分だ。
「ああ。ここまで無事に来れたんだ、おそらく問題は無いはずだと思う。・・・多分な。」
「うんうん!じゃあ、早速出発だよー!」
「お、おいおい、押さないでくれ。」
「さ、乗って乗って!後ろはプロデューサーだけの特等席なんだからっ♪」
そうと決まれば、プロデューサーの気が変わらないうちに行動あるのみ!
私はプロデューサーの後ろに回り込んで、無理矢理バイクの後部座席へと彼を押し出した。
「わかった、わかった。だが、危なくなったらすぐに停車するんだぞ?」
「はーい!それじゃ、出発進行っ♪」
二人でおそろいのヘルメットを着け、テレビ局を後にする。
目的地は無いけれど、二人ならきっと楽しい旅になるはずっ!
―――そう、テレビ局を出発するまでは思っていた。
43Res/53.08 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。