過去ログ - 摩耶「…くそがっ!」提督「…恨んでくれても構わんよ」
1- 20
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/10/16(木) 00:46:12.96 ID:JJShsVYg0
2011年11月
全国の艦娘達は日本の領海を取り戻し、東南アジアの海域も次々に開放して行った。
欧州では日本の次に艦娘開発に積極的と言われるドイツが大西洋をほぼ制圧、近いうちにドイツの艦娘が日本に移籍するという噂も出始めている。
日本の対深海凄艦作戦は順調だった。日本は、だ。

「ちょっとアンタ!今朝のニュース見た!?」
叢雲が執務室のドアを開けて飛び込んできた。後からぞろぞろといつものメンバーも続いて来る。このころになると叢雲の態度は変わらないものの、ところどころ私を信頼してくれている様子が感じ取れるようになってきた。
さいしょに「せいぜい頑張れ」と言われたのが半年前だとは思えないぐらいだ。
「あぁ、聞いている。オーストラリアが完全に孤立した、だろ?」
オーストラリア。世界で六番目に面積の広い国で、国一つが丸ごと大陸と言う国でもある。
しかし艦娘の開発に難航。深海凄艦に対して有効な手立てを取る事も出来ず、オーストラリア海軍も奮戦したが今では制海権を失い、物資の輸出入が完全にストップしてしまった。
「先ほど上から伝達が来た。オーストラリア解放および深海凄艦へ打撃を与えるため、日本はニューギニアの深海凄艦に対して攻撃をしかける事が決定した。」
「作戦内容は?」
伊勢が聞いてきた。第一艦隊の顔ぶれの中では長門と摩耶が好戦的に見えるが、実は次の作戦に一番興味しんしんなのは彼女だ。
「ニューギニアに建設された深海凄艦の飛行場…これが日豪通行のネックになっている。よって本作戦はこの飛行場の破壊が最重要目標となる」
「でも、たしかあそこには多数の航空機が…」
「あぁ、空母機動部隊を持ってしても敵哨戒網を突破して空襲をする前に返り討ちにあう可能性が高い。そこで夜間に飛行場に強襲、艦砲射撃で飛行場を粉砕するという作戦を採る事になった」
「よって今回愛宕と夕張を第一艦隊に編入する。旗艦長門、伊勢、愛宕、摩耶、夕張、叢雲の六隻が第一艦隊だ」
「今回は私たちはお休み?」
「いや、瑞鶴と瑞鳳は第二艦隊として出撃拠点となるラバウル泊地の防衛、昼間敵地に接近する第一艦隊の上空直援を行ってもらう」
「わかったわ!」
「本作戦は対地攻撃が主となる。長門、伊勢、愛宕、摩耶は砲撃訓練の徹底を、夕張は三式弾の開発を行ってくれ。叢雲は第二艦隊と共同で船団護衛の訓練を、砲撃中に敵に襲われたら一たまりもないからな」
『了解!』
艦娘達が解散した後、叢雲だけ戻ってきて私の耳元でささやいてくれた
「あんた…結構成長したじゃない、悪くないわ」
彼女が初めて私を認める言葉を口にしてくれた瞬間だった。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
25Res/24.40 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice