過去ログ - マオウシステム
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44: ◆TPk5R1h7Ng[saga sage]
2014/10/19(日) 02:37:07.89 ID:oqeKQRyAo
―領主の寝室―

エレル「という訳で戻って参りました、第二の我が家」

勇者「お前をここの住人にした覚えは無い」

エレル「そんなぁー、一夜を共にした仲じゃないですかぁ。そこまで行ったらもう恋人同然でしょう?」

勇者「ツッコミのし難いボケをするな。良いから本題に入れ」

エレル「はいはい…ぇー…コホン、こちらが昨日私の家に取りに行ったエレナからの通信記録です。
    あと始めに言っておきますが…これはエレナが手動で暗号化した物では無く、当時の記録を暗号化アナグラムに当て嵌めて作成されています」

勇者「…つまり?」

エレル「必要な部分だけを暗号化した訳ではなく、発音した言葉を原文そのままに残しているという事です」

勇者「………」

エレル「では、再生しますよ」

エレルが置いた石から、エレナの声が流れ始める

エレナ『そうか…これだ、普通の動物とモンスターの違い』

エレナ『でも、だとすると…人間と………の違いって…』

エレナ『人間では無い物だけど、……………とも同じ物じゃない…つまりは、特別な存在?』

エレナ『だとしたら…これに関する今までの常識が全て覆ってしまう』

エレナ『今まで謎だった物の正体が判ってしまう…うぅん、判ってしまった』

エレナ『どうしよう…こんな事に気付くべきじゃなかった、考えるべきじゃなかった。理解しなければ良かった』

エレナ『駄目…もしこの過程が正しいとしたら、もう誰も信じられない。全ての情報が嘘にしか見えない』

エレナ『どうしよう…このままじゃ勇者君は………』

エレナ『そうか…そうすれば良いんだ。この方法なら…うん、きっと上手く行く』

エレナ『私は私に出来る事をしてみる…それしか無い』

エレナ『後は…エレルなら、エレルならきっとこの事を理解して協力してくれる。エレル、勇者君をお願い』


勇者『どうしたエレナ。もうすぐ魔王の居る駐屯基地だぞ』

エレナ『うん、ちょっと…調べておきたい事があってね』

勇者『…あまり無茶をするなよ』

エレナ『大丈夫、私を信じて』


勇者「………」

エレル「………これが…私に送られて来た文章の全文」

勇者「…エレナが……何かに気付いて、何かに警戒しているのは判る。そして…示唆している可能性が何の事なのかもある程度」

エレル「そこはまだ踏み込まない方が良いと思います…が」

勇者「しかし…その核心に、エレナの決断の理由があるのは間違い無い。だったら俺は…――――」


執事長「領主さま!!!」

勇者「…どうした?」

執事長「い、今…国王様かのら伝令で……ぉ、そ、その!!」

勇者「落ち着け、でなければ言葉も出せないだろう」

執事長「は、はい……………その…魔王が…」

勇者「……魔王?魔王がどうした?」

執事長「魔王が…再び魔王城に君臨しました」


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