85: ◆TPk5R1h7Ng[saga sage]
2014/10/21(火) 04:17:35.86 ID:sIgF90zao
ノーブル「しかし根本的な事を聞くけど…その肝心の星天の柱の操作は、敵…恐らく国王に奪われているんだよね?」
カライモン「はい。加えて申し上げますならば、次の説明で行う筈の場所…七天の支柱も手に落ちていると思われます」
勇者「…………一応聞いておこうか、その七天の支柱と言うのは?」
カライモン「星天の柱に対し、遠隔的手段を用いて魔力を供給する施設に御座います。これは、世界中の魔力を一点に集める仕組みを持っており……
そうそう確か…エレル様が抽出した魔族の悪意の塊も、同時に消滅させるためにこの施設に設置されておりましたね」
勇者「………」
帝王「………」
帝王「何かもう、何から何まで先を超されてんじゃねぇか………とっくに計画失敗じゃねぇのか?」
カライモン「物のついでで申し上げますと、恐らくは今ここで行っている会話も聞かれている可能性が高いでしょうね」
勇者・帝王・ヤスカル「「「おい!!!」」」
カライモン「よくお考えになって下さい。魔王様が殺され、星天の柱が魔王城の上空に現れた…あれが偶然で無いのなら
何者かの意図があり、状況を把握した上で実行された…そして、その何者かがそれを知る術があった…そう考えられませんか?」
ノーブル「確かにそうだけど…だったら、今の私達の状況も筒抜けな訳だよね?向うから何もしてこないのは変ではないかい?」
カライモン「恐らくは逆なのでしょう。状況を知っていて、それでも何も出来ない…いえ、何もする必要が無いのか、あえて何もしないのかも知れません」
ヤスカル「何ッスかそれ!?罠かも知れないって事じゃないッスか!!もうどうすりゃ良いんですか!!?」
帝王「どーするも何も…決まってんだろ」
ノーブル「死んでいる私が言うのは何だから………勇者君、お願いするよ」
勇者「例え罠だろうと…絶望的な状況であろうと……前に進むだけだ!」
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