過去ログ - 竜・少年 『「雨だ……」』その2
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1: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/18(土) 19:09:02.84 ID:3pHNpac20
前スレはこちら

『「雨だ……」』
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2: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/18(土) 19:14:16.44 ID:3pHNpac20
――――――――

―現在、元プラネタリウム―

竜『これが我の過去の全てだ』
以下略



3: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/18(土) 19:20:37.69 ID:3pHNpac20
弟「…なに?」

竜『どうか少年を支えてやってくれ。それだけが我の最後の願いだ』

弟「……わかった。その代わりに確かめさせて、訊かせて」
以下略



4: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/18(土) 19:28:33.79 ID:3pHNpac20
♪アイデンティティの崩壊

男2「え、あれ今の空耳?」

弟「それはどういう意味で? 母性愛? 友愛? 博愛? 恩愛? 敬愛? 慈愛? 憐愛?」
以下略



5: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/18(土) 19:37:21.65 ID:3pHNpac20
竜『違う、そんなはずは。我が愛しているのは……これが、この感情が、想いが幻想だなんて、そんな残酷なことが…』

弟「ずっと不思議だった。どうして人でないあなたが人間、それも同性で、幼すぎる容姿を持つ兄に恋愛感情を抱けたのか。その理由がようやくわかった」

弟「それは愛に飢えていたあなたにとって"竜というバケモノである自分を拒絶しない存在"なら誰でもよかったから。あなたの兄への感情は愛なんて高尚なものじゃなくただ孤独を恐れているが故の醜い執着心に過ぎない」
以下略



6: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/18(土) 19:43:55.45 ID:3pHNpac20
弟「さあ、早くここから出て行って。ここは過去に縋り続けるあなたとは何ら無関係な場所」

竜『…………そうか、ああ……そうだったのか……』

竜『我は、長い夢を見ていたのだな…』
以下略



7: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/18(土) 19:50:04.38 ID:3pHNpac20
竜『目を覚ましながらありもしない夢を現実に投影していたのだ。もしあの日、運命の歯車が狂わなかったら続いていただろう、我にとって何物にも代えがたい日々の続きの夢だ』

竜『もう何もかも終ったことなのにな……。確かに我は過去に囚われ続けている』

竜『……結局過去しか見ず、喪われた居場所に妄執している我に少年といる資格などなかったのだ。もう、ここに留まる理由はなくなった』
以下略



8: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/18(土) 19:56:08.19 ID:3pHNpac20
バターン!

少年「ま、待てポチ!!」


9: ◆yJ9Y64R876[saga sage]
2014/10/18(土) 20:00:25.63 ID:3pHNpac20
今日はここまで、次回、最終回♪飛び立てユークリッド空間

一週間後今日と同じ時間に。


10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/19(日) 00:16:08.82 ID:7g56LqBI0
おつおつ


11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/10/19(日) 05:38:08.57 ID:KLRfLhE9O
更新してルー(°∀°)!

いちおつ!


12: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/25(土) 19:06:38.16 ID:ZCApsEnL0
竜『! …………』ビクッ

男2「はあっ!? なんでお前がここにいるんだよ!?」

弟「……まったく。盗み聞きとは感心しないな、兄さん」ポイッ、カシャン
以下略



13: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/25(土) 19:12:17.18 ID:ZCApsEnL0
少年「でさ、ポチ。いつまで背中向けてるの?」

竜『…………』

少年「あ、ほらカラアゲ買ってきてやったぞ。話し長すぎてもう冷めちゃったけど」ゴソゴソ
以下略



14: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/25(土) 19:17:25.04 ID:ZCApsEnL0
竜『我は竜である。それ以上でもそれ以下でもなく同属も存在しない、故に本来固有名など必要ない。今までは他者が我をどう呼ぼうが自由にさせていたがそれももう終いだ、勝手な呼称は赦さぬ』

少年「な、何言ってるんだよ。だって、今までそう呼んできたじゃん」

竜『すまない、あれは失敗だった。偽りの名で呼ぶことを赦してしまったから我は己がバケモノである事実から目を逸らしてしまった』
以下略



15: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/25(土) 19:22:49.06 ID:ZCApsEnL0
トンッ、ドサッ

竜『床に押し倒されバケモノに見下ろされる気分はどうだ?』

少年「ええと、胸に置かれたポチの手が重くていささか呼吸が苦しいですはい」
以下略



16: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/25(土) 19:28:26.98 ID:ZCApsEnL0
竜『ほう、これでもか』ザクッ

少年「つっ……全然、怖くない」

竜『強情だな。なら次はもっと深くまで刺してやろう』ズズ…
以下略



17: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/25(土) 19:33:59.90 ID:ZCApsEnL0
少年「ふっぁ…い、たぃ……」フルフル

竜『身体が震えているぞ、いい加減素直になったらどうだ。痛みは怖いだろう?』

少年「……絶対に、言わない…」
以下略



18: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/25(土) 19:39:41.53 ID:ZCApsEnL0
竜『……何が"やっぱり"なのだ』

少年「やっぱりすごい気を付けてる。いつも僕の頭を撫でる時ケガさせないようにって、実はかなり気を使いながら僕に触れてるだろ。その時と今のポチの手、触り方がおんなじ」

竜『! …我は今まさに貴様を傷つけているわけだが』
以下略



19: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/25(土) 19:45:54.93 ID:ZCApsEnL0
少年「おーいてて、弟包帯巻いて」

弟「もう全部使ったから唾でもつけとけ」

少年「あ、じゃあポチ舐めてよ。さっき言ってた話じゃバイキンとかいないんでしょ?」
以下略



20: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/25(土) 19:52:02.71 ID:ZCApsEnL0
少年「…そっか。じゃあ代わりに僕がポチのことどう思っているのか教えてあげるな」

竜『断る、知る必要はない』

少年「聴いて。どうしても知って欲しいんだ」
以下略



21: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/25(土) 19:57:10.08 ID:ZCApsEnL0
弟「ちょ、ちょっと何言ってるんだ兄さん!?」

男2「(もう意味わかんねえ)」

竜『けっこん、ケッコン、結婚……? あれ結婚ってなんだっけ……』
以下略



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