過去ログ - 竜・少年 『「雨だ……」』その2
↓ 1- 覧 板 20
24: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/25(土) 20:23:45.88 ID:ZCApsEnL0
竜『少年言っとくけどあれだからなっ! 人間じゃない相手に求愛するとかとんでもないド変態だぞ!? 正直頭おかしいからな!?』
少年「知ってるよ悩んだよ! でもポチならそれでもいいとしか思えないんだから仕方ないだろ!」
竜『よくない全然よくない! きっと君は何か勘違いしてるんだ、俺が君への気持ちを誤解していたように君も俺に対して何かの感情を思い違いしているんだ』
25: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/25(土) 20:29:19.73 ID:ZCApsEnL0
竜『第一今更君が何を喚こうがもう全部手遅れなんだ。俺はもうここを去らなければならないし君に俺を引き止める力はない。君が言うそのまやかしの想いは時間と共に薄れていくだろう』
少年「何言ってるんだ、僕も一緒について行くに決まってるだろ」
竜『…それが何を意味するかわかっているのか。俺についてくるってことは人としての生活を全部捨てるってことだよ』
26: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/25(土) 20:35:33.09 ID:ZCApsEnL0
少年「……なら信じさせてやる」
竜『何?』
少年「男2このナイフ借りるよ」スッ
27: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/25(土) 20:41:01.89 ID:ZCApsEnL0
竜『……その深さじゃ俺の心臓にまで届いてないよ少年』
28: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/25(土) 21:14:14.49 ID:ZCApsEnL0
少年「…痛いよな? ごめんね」
竜『君に殺されるのなら本望かもしれない』
少年「逆だよ、一緒に生きるんだ」
29: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/25(土) 21:20:32.28 ID:ZCApsEnL0
男2「の、飲んだのか? その、こいつの血」
少年「うん、飲んだ。まっずい」
弟「…ばっかじゃないのか兄さん」
30: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/25(土) 21:26:52.96 ID:ZCApsEnL0
少年「う、うかつに手を出したら噛むかもしれんぞ! 危ないからやめとけ!」
弟「噛んだら前歯全部抜歯するから」
少年「いやあああああ助けてええぇ」バタバタ
31: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/25(土) 21:32:31.53 ID:ZCApsEnL0
竜『…なんで、なんでだよ少年。永遠に生きることがどんなに辛いことか話聞いてなかったのか』
少年「ううん、ちゃんと聞いてた」
竜『ならどうしてこんな馬鹿なことをしたんだ!? これでもう君は死ぬことも老いることも出来なくなった! 君は自分から人としての幸せを捨てたんだ!!』
32: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/25(土) 21:38:20.42 ID:ZCApsEnL0
竜『……たかが、そんなことのために…?』
少年「"そんなこと"なんかじゃない。だって、僕は君の声があればどんなに辛い時でも頑張れるから、きっと前へ進めるから」
少年「だからポチがいつでも励ましてくれると思えば永遠なんて全然怖くない」
33: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/25(土) 21:45:01.78 ID:ZCApsEnL0
竜『(……なら、俺は君に声をかけるべきじゃなかった、君に優しくするべきじゃなかった、君に好かれたいだなんて絶対に願うべきじゃなかった。そうすれば少年はこんな取り返しの付かない間違いをせずにすんだ)』
竜『(結局、俺がここでしてきたことの全てがまた大切な人を不幸にしてしまうことだったんだ)』
34: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/25(土) 21:53:50.06 ID:ZCApsEnL0
竜『……前と同じだ。俺のせいで絶対にあってはならない過ちをまた犯させてしまった』
少年「…ポチ?」
竜『俺が好いた人は皆不幸になってしまう。やっぱり俺のようなバケモノは誰かを好きになっちゃだめなんだ…』
87Res/44.04 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。