過去ログ - 京太郎「プロ雀士のマネージャー生活?」【エロあり】
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[saga sage]
2014/10/20(月) 01:44:41.07 ID:iC8LyfTt0
良子「……ふぅ、少し飲み過ぎてしまいました」
真夜中の首都高を運転していると、助手席に座る戒能さんがドアガラスに寄りかかりながら溜息まじりに呟くのが聞こえた。
ちらりと横に目を向ける。
わずかに顔を赤くさせた戒能さんが物憂げな表情で夜空を眺めているのが見えた。
京太郎「ここからじゃ、星はあんまり見えませんね」
良子「……そうですね」
心ここにあらずといった感じで戒能さんは首肯する。
別にこの人も満天の星空を見たくて、外を眺めていたわけではないだろう。
俺がこんな話を振ったのはきっとただの感傷。
長野や松山と違って東京の夜は明るい。
別にネオンの光やらなんやらで明るいのがダメってわけじゃないけど、こんな風に星が見えないのはどこか落ち着かなかった。
我ながら情けない話だとは思うけど。
良子「……ふふ、京太郎はあまり東京が好きではないようですね」
京太郎「別に嫌いってわけじゃないんですけど、なんか慣れないんですよ」
感傷的な気分のまま、昔のことを少し思い出す。
高校のころは空を見上げれば、星空が広がっているのが普通だった。
それは戒能さんのマネージャーとして松山に赴任してからも変わらず……
考えてみれば俺にとって夜空に星が輝いているのは当たり前のことで、
だからこそ、星の見えない東京に仕事でたまに来ると落ち着かない。
まあ、ただそれだけのことで、それ以上でもそれ以下のことでもないんだろうけど。
良子「……ふぅ、京太郎も一緒に飲めばよかったのに。他の人たちも京太郎に会いたがってましたよ?」
京太郎「いやいや、それだけは勘弁してください! さすがにプロの飲み会に混ざれるほど、太い神経はしてないですから!」
本人は酒飲みの戯言のつもりなんだろうけど、背筋の凍るようなことを言われて俺はまくしたてるように即答した。
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