過去ログ - レッサー「『新たなる光』の名の下に集えよ、戦士」 〜闇、海より還り来たる〜
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876:名無しNIPPER[saga]
2015/06/02(火) 11:31:06.99 ID:62MK3FTR0
土御門「とにもかくにも、腕の立つ詐欺師程事実しか言わない。嘘がバレたら元も子もないからな」

上条「……土えもんさ、随分詳しいけどそっちの人じゃないんだよね?『口先の魔術師』とか呼ばれてるなんて事無いんだよな?」

土御門「まー似たようなモンだにゃー。本来有るべき理を曲げて都合の良いように解釈・変遷するってお仕事だしぃ」

土御門「とにもかくにも、詐欺師が詐欺師だって言われる由縁は、必ずどこかでボロが出るんだぜぃ。現実との乖離が破綻を来す」

土御門「具体的には結婚詐欺師が結婚した話は聞かないし、和牛売って儲かった例も皆無」

土御門「だから連中は破綻するのを知ってるから、どっかで必ず『致命的な一撃』をこっちへ入れて来るんだわ」

土御門「ま、どこでその『致命的な一撃』を入れて来るのか、カミやんには分からないと思うぜぃあっはっはっはっー!!!」

上条「今までの説明全否定っ!?」

土御門「ただなーカミやん、これは多分カミやんにしか出来ない事があるんだ」

上条「……なんだよ。『右手』でどうこうしろって話じゃないだろうな?」

土御門「それはただの『手段』だ。もしも他の誰かにくっついてたら、きっとそれはただの右手へ成り下がったんだろうが」

土御門「それよりも詐欺師ってのは”自分の持っていきたい方向へ話を進める”んだ」

土御門「自分の思い通りの展開へ持っていくために、あれこれ話を誘導すると」

上条「……例えば?」

土御門「カミやんは今、喉が渇いていない。また近くに飲める水道があるから心配もしていない」

土御門「でも詐欺師は水を売りたい。だったらそいつはきっとこう言うんだ」

土御門「――『この水は霊験あらたかな富士山系から汲まれたものです!古の修験者のみが口にしていたと言われる!』」

土御門「『どうです、?そこのあなた!今ならばお安く提供しておりますよ!不幸が治るかも!』」

上条「じゃ、じゃ一本だけ買っちゃおうかなっ?」

土御門「みたいな感じ。あ、ちなみに日本製のミネラルウォーターの34%が山梨県だからろ、大なり小なり富士山系の水脈を使ってる」

上条「騙された……のか?」

土御門「いんや何も騙してなんかないぜぃ?富士山で密教系験者が居たのは本当、連中が水を飲んでたのもそうだし」

土御門「治る”かも知れない”んだから、嘘は何一つ吐いてない」

上条「あー……」

土御門「この話のキモは『水を飲みたくなかったカミやんに水を買わせた』――思想誘導だな。難しく言えば」

上条「対抗する手段は?」

土御門「そうだな、カミやんに出来そうな――いや、にしか出来なさそうな事であれば、『考えを曲げない』事だぜぃ」

上条「うん?」

土御門「詐欺師はあれこれ自身に取って都合の良いように言ってくる。騙す相手に間違った選択肢を掴ませるためにだ。ここまではいいな?」

上条「あぁ」

土御門「だったら『信念をねじ曲げない』事で、相手の望む選択肢をぶち壊す――どうだ?」

上条「……あぁ確かに。それ多分、俺出来そうだわ」

土御門「だろ?」

モブ「おーい、カミジョー!妹さん来てんぞー!?」

上条「分かったー!……ありがとう、土御門」

土御門「気にすんなよ、エインヘリャルの勤めを果したまでだ」

上条「映、倫?」

鳴護「もうっ、当麻君またお弁当忘れて!」

佐天「や、ですからそれ朝言えばいいんじゃないかなー、なんて思ったりなんかするんですけど?けどー?」

初春「佐天さん空気読んで下さいっ」

上条「相変わらず癒やしなのかカオスなのか分からん……!」


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