過去ログ - レッサー「『新たなる光』の名の下に集えよ、戦士」 〜闇、海より還り来たる〜
1- 20
891:名無しNIPPER[saga]
2015/06/09(火) 10:48:08.69 ID:41G8486T0
――空き教室

上条「どうしてそれが分かった?龍脈の記憶か?」

アルフレド「待て待て。カミやんはそっからまず勘違いしている、っつーか順序立てて俺に話をさせねーからそうなるんだ」

アルフレド「お前、龍脈を『なんでも出来るスッゲー力!』とか考えてんだろうが、んなこたぁーないぜう」

上条「ぜう?」

アルフレド「噛んだんだよ突っ込むなよ――全知全能には程遠いし、蓄えられてんのは知識であって情報ではない……あー、例えばだ」

アルフレド「上条兄妹()が昨日の夜の会話は記録されてる。何を言ったのか、何をやったのか、何も出来なかったのか」

上条「外角高めに攻め込んでくんな」

アルフレド「ただ誰が何を考えているとか、何をしたいだとか、そういうのは『記録』として残らないため、閲覧するのは無理だと」

上条「……俺が日記でも書いていれば?」

アルフレド「その日記の記憶を呼び出せば分かる――し、今、カミやんがやってるように適当なNPCとして召喚して聞き出すのもアリ」

アルフレド「ある意味、俺はファウスト博士に呼び出されたメフィストフェレス……つって分かるか?」

上条「お前が今、姿借りてる子から聞いた……どこだったか、いつだったかは忘れたけど」

アルフレド「流石は『龍脈使い』。無意識の内に接続してやがるのか、それは結構!世界は順調に壊れつつある!」

上条「あぁ?」

アルフレド「今のは”ここ”の本題とは別――で、戻すけど、そのファウスト先生ってのは民間伝承なワケだ」

アルフレド「ドイツの都市伝説、と言っても過言ではなく、大体16世紀ぐらいに編纂された書物には姿を見せる」

アルフレド「で、だ。こっからが大切なんだが、昔っから悪魔召喚の儀式はあるわな?ソロモン王、旧約聖書には既に書かれている由緒正しい魔術の一系統」

上条「個人的には、まぁロマンを感じなくもないが……」

アルフレド「『エロイムエッサイム、我は求め訴えたり』、か?まぁ連中も俺と同じで人間が大好きだからなぁ。力を貸してやりたくなる気持ちは分らないでもない」

アルフレド「でも実際には呼び出した悪魔に大嘘吐かれたり、逆に食い殺される事件が頻発した――ん、だが」

アルフレド「これを『龍脈』で解釈すればどうなる?」

上条「えぇっと――」

アルフレド「――と、時間が惜しいからさっさと話を進めるぜ」

上条「聞いた意味ねぇな!有り難いけどもだ!」

アルフレド「悪魔ってのは”ユーザーインターフェース”に過ぎないんだよ。言ってみればネットに繋いだパソコンと同じだ」

アルフレド「『龍脈』に人間が直接繋いでもワッケ分からんから、間に何か噛ませて分かりやすくしようぜ!って、『発明』されたんだわ」

上条「悪魔を”発明”?発明ってどういう事だよ?」

アルフレド「悪魔を喚んだお話にはテンプレがあるよな?例えば生きてる内は力を貸すが、死んだ後には魂寄越せとか言うの」

アルフレド「他にも『知識が欲しい』って願ったにも関わらず、召喚法自体が間違ってて嘘八百教わるのとか」

アルフレド「更に酷いのになってくると、正体は悪魔なのに『僕は悪いスライムじゃないよ!』って偽る奴とか」

上条「あー……有りがちだよなー、そういう話。最後のは何か違うが」

アルフレド「でもこれおかしくね?てゆーかバカじゃねーの?って思わね?」

上条「なんでだよ?悪魔は――というか、少なくとも言い伝えられてる悪魔は、なんかこう、力や知識を持ってるんだろ?」

上条「だったらそういう連中から知識や力を借りたいのは、当然じゃないのか?」

アルフレド「うん、『それじゃ別に悪魔である必然性はない』よな?」

上条「うん?」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1726.73 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice