過去ログ - レッサー「『新たなる光』の名の下に集えよ、戦士」 〜闇、海より還り来たる〜
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918:名無しNIPPER[saga]
2015/06/16(火) 10:38:49.26 ID:Qv/go5Sp0
鳴護「で、気がついたらいつの間にかクラスの半数以上の賛成票を握っていて」

上条「……民主主義って、たまーにやらかすよなぁ。都市伝説のレミングスみたいな、厄介な自殺願望でも抱えてんのかね」

鳴護「初春さん情報によれば、『メイド服が着たい女子が意外にノリノリだった』という分析も……！」
以下略


919:名無しNIPPER[saga]
2015/06/16(火) 10:44:10.29 ID:Qv/go5Sp0
上条「……そういうワケじゃねぇけどさ」

鳴護「や、別にわたしは当麻君のお世話をするために、歌を辞めたわけじゃなくて。なんて言ったらいいのかな、んー……っと？」

鳴護「当麻君だってアレだよね？ちっちゃい頃に野球選手になりたいー、みたいな事言ってたもんね？」
以下略


920:名無しNIPPER[saga]
2015/06/16(火) 10:46:40.78 ID:Qv/go5Sp0
――アリサの部屋

鳴護「それは……」

上条「今から話す事は支離滅裂っつーか、ワケ分からない話になっかもしんねぇけど、まぁそこは流して欲しい。つーか、ください」
以下略


921:名無しNIPPER[saga]
2015/06/16(火) 10:48:13.77 ID:Qv/go5Sp0
上条「でも、どんなに嘘が上手くなっても、愛想笑いが得意になっても」

上条「辛い現実から逃げ回るのが癖になっちまっていてもだ」

上条「絶対に、嘘を吐いたり、誤魔化したり、逃げちゃいけないものが、あるんだ」
以下略


922:名無しNIPPER[saga]
2015/06/16(火) 10:53:26.57 ID:Qv/go5Sp0
上条「あー……っと、多分こんな事言っても分からないんだろうけどさ？アリサが歌ってくれる事で、もっともっと多くの人を幸せに出来る可能性もある」

上条「例えば……アイドルになるって夢を叶えたり、ツアーやってイギリス人の女の子達と仲良くなったりしてさ」

上条「きっと楽しくなる。そういう未来が来ると思う！確実に！」
以下略


923:名無しNIPPER[saga]
2015/06/16(火) 10:56:11.95 ID:Qv/go5Sp0
――アリサの部屋

鳴護「当麻君――当麻君は、優しいんだか厳しいんだか、分からないよ」

上条「悪い。なんか上手く言えなかった」
以下略


924:名無しNIPPER[saga]
2015/06/16(火) 10:58:44.75 ID:Qv/go5Sp0
上条（――なんて、ベッドに押し倒された俺は現実逃避をしていたんだが）

上条（……ぽたぽたと生暖かい雫が俺のシャツを濡らし、そこでようやく現実に追い付く）

鳴護「当麻君っ、当麻君っ、当麻君っ！」
以下略


925:名無しNIPPER[saga]
2015/06/16(火) 11:01:00.75 ID:Qv/go5Sp0
――還らざるアドニスの園　月下にて

上条「――壊れる！？」

上条「……」
以下略


926:名無しNIPPER[saga]
2015/06/16(火) 11:04:37.55 ID:Qv/go5Sp0
鳴護「これ別名”アドニス”って言って、冥府の花でもあるんだよ」

上条「へー、そうなんだー？綺麗な花なのにな」

鳴護「綺麗、だからじゃないかな。綺麗過ぎるから、きっと」
以下略


927:名無しNIPPER[saga]
2015/06/16(火) 11:10:04.56 ID:Qv/go5Sp0
鳴護「無駄じゃない。当麻君の思いは届いているよ――ここに」

上条（そう言ってアリサは自分を抱き締めるように手を握る）

上条（……あぁ、そうか。”あの子”もアリサだったんだな）
以下略


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