過去ログ - レッサー「『新たなる光』の名の下に集えよ、戦士」 〜闇、海より還り来たる〜
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928:名無しNIPPER[saga]
2015/06/16(火) 11:13:41.91 ID:Qv/go5Sp0
鳴護「むー……レッサーちゃんにポイント稼がれる感じがするー……」

上条「うん?」

鳴護「ううん、なんでも?――あ、そうだ、当麻君」

上条「はい?」

鳴護「”わたし”に『好きなものは好きだって言っていい』って言ったよね?あの時言ったもんね?」

上条「あぁ言った。けどそれが?」

鳴護「……ほんとーーーーーーーーーーーーっにっ!言ってもいいんだよね?好きだ、大好きだって?」

上条「当たり前だろ。つーか遠慮してんなよ」

鳴護「……分かった。それじゃ楽しみにしてて、ね?」

上条「あぁ!……あれ?何か寒気が?」

鳴護「それじゃ、当麻君!」

上条(アリサが伸ばして来た手を自然に取る)

上条(その手は――どこで繋いだ手とは決定的に違い、とても温かく……あぁ、そうか)

上条(これは――『幻想』じゃねぇんだな……!)

鳴護「一緒に、帰ろ!」

上条「そうだ――な?」

ゴボッ、ゴボゴボゴボゴボッ!!!

上条(”それ”は脈絡無く、アドニスの花畑に現れた)

上条(大雨の日に溢れる下水のように、狭い空間を縫って現れる”それ”)

上条(周囲の花々を薄汚く染め上げる程に、黄色い水溜まりが姿を現す)

鳴護「当麻君?」

上条「――俺の後ろへ」

鳴護「う、うんっ」

上条(アリサを後ろへ庇い、俺は”それ”を書面に見据える……ほんの少し目を離しただけなのに、また姿を変えようととしていた)

上条(黄色い水溜まりは大きく伸び上がり、人の背丈程の大きさになった――かと、思えば、ブルブルと震えて伸びたり縮んだりを繰り返し)

上条(表面を覆っていた液体を振るい落とし、不格好ながらも人の姿を模した形を取る)

上条(……顔の無い人間を、人と呼ぶのであれば、だが)


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