6: ◆RevGiOKgRo[saga]
2014/10/24(金) 17:46:15.74 ID:p7APovfi0
:/
「アタシだったら、喜ぶ人多いと思うなぁ。結果オーライだっ」
7: ◆RevGiOKgRo[saga]
2014/10/24(金) 17:52:17.54 ID:p7APovfi0
夏生まれが夏好きになるとは限りません。誕生日は、まぁいいんですけど……光さんから貰った、苺をモチーフにした南京錠のアクセを手の中で転がしました。
でも、それだけなんです。頭にじりじりと響く蝉の鳴き声が神経をすり減らし、照りつける太陽が活力を消耗させる。挙句、川で涌いた虫が、積極的に襲ってくる。夏っていうのは、まさしく生き地獄そのものだと思います。
8: ◆RevGiOKgRo[saga]
2014/10/24(金) 17:55:55.22 ID:p7APovfi0
「そのストイックさは好きだよ。……だけれど、それは君を殺す生真面目さにもなりうる」
生真面目さに。昔Pさんに似た事ようなを言われた事がありますが、未だに意味が良くわかっていません。
9: ◆RevGiOKgRo[saga]
2014/10/24(金) 17:59:14.29 ID:p7APovfi0
「……どうしても、本当にどうしても消したいなら、Pに相談する?」
光さんは不服そうに呟きました。
10: ◆RevGiOKgRo[saga]
2014/10/24(金) 18:02:01.16 ID:p7APovfi0
「黄色に泉に……あれ?」
「漢字が伝来以前のものだから、仮名で表すと思うな」
11: ◆RevGiOKgRo[saga]
2014/10/24(金) 18:06:21.86 ID:p7APovfi0
「凄いな、飛鳥は。 蘭子くらい詳しいんじゃないか? 」
「……はて? 何の事かな」
12: ◆RevGiOKgRo[saga]
2014/10/24(金) 18:10:27.37 ID:p7APovfi0
「フ……なすべき事をなす。それだけさ」
「よくわかんないです」
13: ◆RevGiOKgRo[saga]
2014/10/24(金) 18:14:14.59 ID:p7APovfi0
/:
「……ありす。お祭りは好きかい?」
14: ◆RevGiOKgRo[saga]
2014/10/24(金) 18:17:57.05 ID:p7APovfi0
飛鳥さんは指をぱちりと鳴らしました二人からのお誘いなら、断る理由もありません。正直、そんな気持ちにはなりきれなかったけど……ここで断って和を乱すこともよく無いし、善意を素直に受け取ることも感謝であるとPさんに言われてるから、参加させてもらうことにしました。
……全く行きたくなかった、訳でも無かったかもしれません。私は仕事の都合に塾があるから、大人のよく言う『楽しい夏祭り』を、そもそも経験したことが無いんです。
15: ◆RevGiOKgRo[saga]
2014/10/24(金) 18:22:15.19 ID:p7APovfi0
「でも、いいんですか?Pさんを待たせてしまいます」
「そのPにさ、出来るだけゆっくり来いって言われてるんだ。……ありすちゃんなら、わかるだろう? ……似てるかな、飛鳥?」
16: ◆RevGiOKgRo[saga]
2014/10/24(金) 18:24:07.69 ID:p7APovfi0
三人で談笑をしながら、石段を登りきりました。左三つ巴と共に記された、大神社の名前に違わない立派な階段でした。
「中央通るのかい。ありすは勇敢だね」
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