過去ログ - 【のんのんびより】 「ここに居てもいいんですか?……」
1- 20
20: ◆/MJGWzbgVw[saga]
2014/10/25(土) 07:59:24.55 ID:FtaVT9Nz0

「ねぇねぇ! ウチ何でもするん! お手伝いも毎日するん! ご飯が全部ピーマンでも食べるん! 
だからほたるんをどこかに連れて行っちゃ嫌なん!」

「ん〜? れんちょんはさっきから何を言ってるのかな〜? ウチにはな〜んにも分かんないよ〜」


 必死に訴えかけるれんげに、一穂は微笑みながらゆっくりと話した。


「れんちょんは学校に必要な事……特に小学校と中学校に大切な事って何だとおもうかな〜?」

「……お勉強なん……」

「そだね〜、勉強は大事だね〜」


 一穂の優しくゆっくりとした口調は子供達から焦りの感情を取り除き、落ち着いて聞く事が出来た。


「でもウチはね、学校って国から決められた9年分の知識を詰め込むだけの場所じゃないって……そう思うの……


 2度と来ない大切な時間の中で、お友達と一緒に笑い……時には怒ったり……時には泣いたり……

 いっぱいいっぱい大切な思い出を作っていって……そうやって心を育てていく場所だと思うんだ〜……

 だから5年生までしか思い出が無いほたるんは、まだまだ学校に居なきゃ駄目なんじゃないかな〜」

「ねぇねぇ……」

「それにウチは優秀な教師じゃないからね〜、いつも昼寝ばっかりしてるし……だから今もきっと昼寝をしてて夢を見てるんだと思うんだ〜……

 だからウチはほたるんの秘密なんてな〜んにも知らないよ〜……

 目を覚ますとまたいつもの教室で……いつもの5人の笑顔が揃っていて……

 誰1人欠ける事無く、み〜んながウチの授業を受けてくれる……

 そんなのんびりしたいつもの時間になってるんじゃないかな〜」

「先生……じゃあ私はまた学校に行っても……」


 蛍の質問に一穂はゆっくり頷いた。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
35Res/33.95 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice