576: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2015/05/15(金) 05:14:05.06 ID:uHf27aNXo
●はざまの
ノイズが走った
扉を潜った先…世界と世界の狭間。
景色一面に蜘蛛の糸が張り巡らされ、まるで幾重にも網をかけられた世界。
その隙間から見える糸も影がかかった糸で、それ以外の物が見当たらない。
そんな中で、ただ一つ特筆すべき点があるとすれば………
人が一人入りそうな大きさの、繭のような球体。
パッと見ただけでも少なくない数の球体が所々に存在し、その中でも一際目を引いたのが…
中央…何となくだが、中央だと感じる場所に存在する…一つの球体だった。
どこか懐かしく…それで居て、触れてはならない禁忌の匂いがする…それ。
俺はその球体を暫く見据えた後、何故か……それに手を伸ばしていた。
カライモン「それに触れてはいけない!その糸の一本一本が世界線だ!」
俺「えっ?」
どこからとも無く聞こえる、それを制止するカライモンの声。しかしそれを理解した時には既に遅く…
カライモン「そういう事か…れに絡まれ………戻れな…………」
球体に触れる俺の手。
その言葉を聞き終える事無く、カライモンの声が遠ざかって行き………
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