693: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/03/12(土) 09:02:14.73 ID:fHhC/rWmo
●かくりつ
カライモン「しかし…こうして現実を見ていると、つくづく因果とは奇妙な物だと思い知らされるよ」
俺「そうだな」
カライモン「しかもこれが…妙な所で遺伝子だの何だのが鍵になり、繋がっているのがまた…」
俺「ん?何でここで遺伝子の話になるんだ?」
カライモン「考えてみ給え。何億…いや、何兆分の一の確率が出会いを呼び…その出会いがまた新たな出会いの引き金となって、今を形成しているのだよ?」
俺「いや、だから……」
カライモン「スピリットの干渉があったとは言え……この運命の歯車の噛み合いを、凄いと言わずには居られないだろう?」
レミ「………そうね、アタシとハルの出会いだって…今こうしてここに居るのだって。奇跡みたいな物だものね」
カライモン「あぁ……済まない。うっかり君達の事を彼に口走ってしまう所だったね」
俺「いや待て、何か今サラっと大事な事を流そうとしてないか?」
レミ「別に流そうとも隠そうともしてないわよ。話されたって困る事じゃ無いもの。ね?」
ハル「ねー?」
俺「あぁうん…ってか、そうだよなぁ…そう言えば、ハルとレミの過去とか…二人の出会いとか、そう言うの全然聞いた事無かったよな」
レミ「特に突っ込んで聞かれた事も無かったしね」
ハル「私達からあえて言い出すような話でも無いと思いましたから」
俺「………何だよそれ。何か物凄く気になって来たぞ、教えてくれよ」
レミ「んー………でもやっぱり教えてあげない」
俺「いや待て、さっき隠してないとか言ったばっかだよな!?」
レミ「気が変わったのよ。このまましばらく教えてあげない方が、面白そうだしー。あ、ハルも喋らないでね?」
ハル「え?あ、うん」
俺「ぐぬぬ…こうなったら意地でも聞き出してやる」
レミ「うわ、目がエロい。絶対ヤらしい方法で聞き出そうとしてるー」
俺「んな事しねぇよ!!!」
レミ「ヤらしい方法だったら白状するって言ったら?」
俺「それなら………はっ!?」
…と言ってから…いや、言わされてから気付くが、もう遅い。周囲の冷たい視線が、俺に突き刺さっていた。
レミ「にしても、遺伝子かー………ん?…あれ?もしかして…」
そして、視線による刺突が一段落した頃……ふと、何に気付いたのか…レミが何かを言いかけた所で………
神風「………話の途中ですみませんが…たった今、世界が変質されました。虚獣が………顕現します」
俺「………はっ?」
レミの言葉は、神風に遮られ………
事態は…予想外の方向に向けて急展開して行くのだった。
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