過去ログ - ロールシャッハ「シンデレラガール?」
1- 20
6: ◆v.By3fESrTsY[saga]
2014/10/27(月) 00:19:28.60 ID:0UVqtW8J0
『日誌 2×××年 ○月◇日 ロールシャッハ記

忌々しい事だが、俺はセンカワの言う事務所を見張ることにした。
現在の俺の状況を深く知る奴なら、何かしらの情報を握っているだろう。
そして何より、奴の言うクズが本当に存在するのか確かめる必要がある。

奴の言う事務所とは、アイドル事務所のようだ、…性を売ることに関しては淫売と何ら変わりはない。
唯一の救いがあるとするならば、そこにいる子供の目が純粋な輝きを宿していることか。
少なくとも、俺のいたあの街よりは』

センカワの渡した住所を辿り、奴の言う事務所を見上げた。
蔦の蔓延った雑居ビルが街灯の光に照らされている。そこから響く声に曇りは見えない。
…幼いころを思い出した。そう、非常階段で過ごした冬の夜を。

P「うおっ、と!」

身体に衝撃が走る。見ると、眼鏡の優男が誤ってぶつかったようだ。
男の抱えていたと思われる書類が道路に散らばっている。
尻餅をついていた男は俺にぶつかったのだと理解するや否や飛び上がって頭を下げた。
俺の顔に怯えることもなく…律儀なことだ。

P「あぁ、すいません! ちょっとよそ見をしていたもので」

ロールシャッハ「いや、構わない」

P「いえ、本当に…すいませんでした! って、あれ? どうしたんですか、ちひろさん?」

ロールシャッハ「…!?」

男の声に背後を振り向く。
そこにはあの路地裏と変わらない蛍光グリーンの事務服を着たセンカワが立っていた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
68Res/46.42 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice