57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/10/31(金) 14:59:28.25 ID:H1upO5u50
キョン「大した事じゃない。一回間を置いたろ、あの時考えといたんだよ。どうせもう一回やらされそうになるだろうから、ってな」
朝倉「何だ、そっか」
極力短いやり取りになるように意識し、ついでにしっかりと時間をかけて湯呑の水気を切って所定の位置に収める。
58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/10/31(金) 15:06:12.04 ID:H1upO5u50
ハルヒ「あんた達ー。鍵、閉めるわよー」
朝倉「うん、わかった」
朝倉がハルヒの方を向いた隙に、もう一度短く息を吐き出す。
59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/10/31(金) 15:11:18.46 ID:H1upO5u50
朝倉「そうしよっか」
なんだか疲れた。
俺の隣でその大元たる朝倉が笑うが、もう今日はコイツと話すのはちょっと御免こうむる。
頭が痛くなって、かなわん。
60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/10/31(金) 15:16:28.45 ID:H1upO5u50
なるべく言葉少なに、と思っていたが、宇宙人の好奇心は底を知らないらしい。
後から追いすがって、俺の鼻先に指を一本、添えるように立てた朝倉が聞く。
朝倉「もし、『接吻』を事前に知ってたら、キョン君はどこにキスした?」
61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/10/31(金) 15:21:32.35 ID:H1upO5u50
手の中で文芸部室の鍵を弄びながら少し考えるが、すぐに答えは出る。
恐らく、同じ場所を狙って、同じように振る舞っただろう。
俺も大概、面倒くさい性格をしているしな。
キョン「唐突にこんな事を思いつくところは正直、尊敬に値するよ」
62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/10/31(金) 15:22:40.06 ID:H1upO5u50
一旦区切り。あと10レスくらいでしょうか。
お付き合いいただければ。
63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/31(金) 17:33:28.34 ID:XWl6t3m+0
据え膳食わぬはなんとやら
64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/10/31(金) 20:14:13.23 ID:H1upO5u50
再開しますー。
よろしくお願いします。
65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/10/31(金) 20:15:39.77 ID:H1upO5u50
旧校舎にて活動を行っている分、片付けの比較的早い文化部と、先程のチャイムから片付けを始める運動部の間隙を縫った帰宅らしく、人があまりいない、行きは辛くて帰りは楽な北高の坂を六人揃って下る。
前方で固まり何やらか話す女子組に交じる気にはならず、隣にいる古泉に何となく歩調を合わせながら緊張とか疲れとかを丸ごと吐き出そうと、深く息を絞り出す。
古泉「他人事だと思って、と怒られるかもしれませんが」
66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/10/31(金) 20:22:48.91 ID:H1upO5u50
キョン「そりゃどうも、光栄だね」
探り探り話す古泉にひらひらと手を振って、別に何を言われようと気にしない意を示す。
あちらもそれを汲み取ってくれたようで、いささかほっとした様子で話を続けた。
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