過去ログ - 朝倉「すきのしるしのきす」
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/10/27(月) 22:57:18.18 ID:YCJmHLXG0
突如、意図的に狭めていた視界の外から伸びた白い指が、馬鹿口を開けてお預けのままでいた俺の竜王をひょい、と摘み上げる。
あ、と声を上げる暇もなく盤面に再び着地した竜王は玉将を自らのテリトリーに収め、他の軍勢との連携はあっさりと玉将をその場に磔にしてしまった。

「……詰み、ですね」

たった一手の、それも横槍による決着にもかかわらず、対面の古泉は憑き物が落ちたような表情すら浮かべて俺を見る。
その視線に文句の一つでも言おうと首を動かそうとして初めて、努めて固定していた体の向きを完全に崩されてしまっていることを知った。
お蔭で文芸部室内の状況が良く見える。今、部屋の中心は間違いなく俺だった。

部室に来た時には既にパソコンに噛り付いていたハルヒはこちらに好奇の視線を注ぎ、窓際のパイプ椅子に腰かけた長門は珍しく本から顔を上げ、その眼差しには熱は感じられないまでもこちらをじっと見ている。
朝比奈さんはお盆で覆った口元から、ひゃ〜だの、きゃ〜だのといった羞恥と興味の入り混じった愛らしい声を上げ、対面の古泉は先の通りだ。



そして



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