29: ◆oZf06d53Imn3[saga]
2014/10/28(火) 15:18:01.29 ID:a1iubFJpo
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幸か不幸か、昼に寝たお陰で午後の授業は比較的問題なく過ごせた。時は放課後。練習のちょっと前。
「あなたのハートに…………バァーz_ン☆」
部室の扉に手をかけた時、不意に中から声が聞こえてきたのだ。でも、この感じは……。
「ラブアロー・シュートッ!!きゅるり〜ん。えへっ」
海未ちゃん……。
あかん。あかんなぁ。これは一度退散したほうがええな……。ウチは何も聞いてない。こっそり。こっそり引き返そう。
ゆっくり扉から手を離し、後ずさろうとする。
「ドテーン、あーこんなところでコケちゃいましたー!きゃーパンツが見えち…………
べきっ
――――誰です!?」
うちの足元には、潰れた空き缶。
なんで……なんでこんなところに空き缶が捨ててあるん!?廊下のどまんなかに!……なんで!?ツイてないどころの話やないってこれ!
め、面倒な事になりそうやなぁ……。
とたん、ガラッと部室のドアが開いたかと思うと涙目の海未ちゃんが出てきて、
「の、希!!!…………み、見ましたね」
今にも涙のしずくがこぼれそうな海未ちゃん。……というかいつも思うんやけど、なんでわざわざ見つかりそうな所で練習しとるんやろな?
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