過去ログ - 叢雲「私たち、何のために・・・」 提督「・・・それが俺たちさ」
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24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/04(火) 00:06:18.12 ID:s25o7YW20
「私、時間までに鎮守府に戻らないといけないから…」

話しているうちに嫌な視線を感じる。この子達を巻き込みたくなくて、私はすぐその場を離れようとした。

「そなの?じゃーね、づほちゃん!」
以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/04(火) 00:09:39.33 ID:s25o7YW20
「ほら、あれよ、例の艦娘って…」「あんなのが兵器なんて、怖いわね…」「私の息子、すっかり艦娘のファンになっちゃってるのよ、心配だわ」
「人の皮を被った化け物でしょ?気持ち悪いわ…」「あんなのが普通に街を歩いてるなんて、ねぇ?」「さっさと処分すればいいのに・・・」

そうだ、私は艦娘。人間とは違う。私は軍艦だ。
でも、私はこの街に住むみんなが平穏に暮らせるように努力して生きてきた。軽空母瑞鳳も。軽空母艦娘瑞鳳も。
以下略



26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/04(火) 00:11:54.89 ID:s25o7YW20
「おや、瑞鳳ちゃんじゃないかい、買い物かい?えらいねぇ」

すぐその場から逃げようとしたら、老婆が声を掛けてきた。
広報任務としてゴミ拾いをした時に一緒だったボランティアの人。
いつも笑顔で、私達にお小遣いを上げようとした人だ。
以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/04(火) 00:14:00.15 ID:s25o7YW20
そんな声が聞こえてしまって、私の頭は真っ白になった。
きっと彼女には聞こえていない。艦娘は人間より耳もいいから。

「っ!結構です!」

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28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/11/04(火) 06:53:09.41 ID:s25o7YW20



「おっ、今日の夜は瑞鳳が作ったのか?」

以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/04(火) 06:54:48.39 ID:s25o7YW20
瑞鳳の食事はうまい。勿論、主計科の皆が作る食事も美味しいが、瑞鳳の料理はまた別のベクトルでうまいのだ。どう表現すればいいんだろうな。

「いやぁ、俺、瑞鳳さんの料理食べるためにこの仕事してる気がするよ」
「おい飯炊きだろ俺ら」
「いやいや、俺らは大量にうまい飯作るって事に特化してるから、なんか違うんだよ…瑞鳳さんはいいお嫁さんになるよ、うん」
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30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/11/04(火) 07:02:25.64 ID:s25o7YW20
「ん…」

瑞鳳自慢の玉子焼きを一口口に入れて動きが止まる
しょっぱい。瑞鳳のはかなり甘いはずだが…出汁を変えたという味でも無い。
見るとみんな動きが止まっている。俺だけでは無いらしい。
以下略



31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/04(火) 07:06:40.77 ID:s25o7YW20
「ホントだ…まさか砂糖と塩、間違えて…」

青ざめてフルフル震えだす。

「まぁ、たまにはいいんじゃ無いですか、こう言うのも。娘の作った料理を思い出しますね」
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32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/04(火) 07:09:16.38 ID:s25o7YW20
「瑞鳳、今日はどうしたんだ?」

食後、瑞鳳を執務室に呼び出した。
料理で失敗するのは珍しい。とくに得意の玉子焼きではなおさらだ。

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33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/04(火) 07:18:21.28 ID:s25o7YW20
「え…?」

「私たちって、兵器だよね…、兵器って、人と一緒に居たらいけないの…?」

「…」
以下略



34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/04(火) 07:37:22.83 ID:xJ6RlLlM0



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