過去ログ - こまる「キミ・・・・どこかであった?」 謎の男の娘「ぼくち・・私は・・・」
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175: ◆YmkUtqcs4Y[age]
2015/03/28(土) 22:04:08.83 ID:qOtPXT8i0
廃墟同然の安ホテル
その汚れた壁紙に囲まれた一室に一人の人物が椅子に固定されていた
黒革を使用したボンテージに包まれた肢体はスレンダーでありながら、女性的な美を醸し出していた
恐らくは美女と呼んでも差し支えないだろう
しかし、彼女は「異形」だった
その口元を隠すのは鋼鉄の入れ歯を装填した特殊なマウスピース
クラスVの防弾チョッキすらも貫き、強化コンクリートさえ齧り取る彼女の「最強武器」
しかし、今やその最強武器は彼女の口枷と化していた
呻き声さえ出すことはできない

???「まったく貴方には執拗しましたわ・・・・」

彼女は唯一自由に動かせる目を声のした方向を見る
そこには人の姿をした花があった
暗闇でも光りを放つかのような金色の髪
マイセンの陶器人形を思わせるような白い肌
まるでお伽話のお姫様のような出で立ちの少女が彼女を見つめていた

???「世界猟奇ランキング第三位の貴方も所詮は人の子だったのですね。なぜ対象に子供が居ただけで躊躇うのです?」

優しく子を諭す母親のような声
しかし、それは「彼女」に対する罪状の読み上げに等しかった
プロは金にならない仕事はしない
対象に「齧りつく」という作法を使う「彼女」であるが、彼女なりにプロ意識という物をもっていた
前回の「対象」も実際「処理」するなら、それ相応の金を頂くのがスジというものだ
それを目の前のイカれた「王女」様は盛大に勘違いしていた

ソ?ア「ではワタクシ自ら教育して差し上げます」

黒いドレスを着た少女が手にスプーンを握る
複雑な意匠の施された銀のスプーン
そしてそれを・・・・・・
「彼女」の目に刺し込んだ


?ニア「やっぱり絶対的な絶望なんて、あのお方のいないこの世には無いのでしょうか?」

少女の独白を聞くものはいない










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