過去ログ - 勇者「伝説の勇者の息子が勇者とは限らない件」
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48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/30(日) 17:23:17.86 ID:AszI6XDJ0
勇者「一応、今言ったので町で色々聞いて確認できた魔物は全部だ」

 勇者は朝のうちに集めておいた情報をパーティーに伝える。

勇者「結構厄介そうな奴もいるから十分警戒して進んでくれ」

戦士「ふん、無用な心配だ。何が出ても私が後れを取ることなどない」

 その後、洞窟内に住み着いていた魔物から幾度となく襲撃を受けたが、戦士はその言葉のとおり、そのほとんどを一人で切り伏せていった。

勇者「あー……戦士、ちょっと提案があるんだけど」

戦士「なんだ?」

勇者「俺たちはランタンに明かりを灯しながら進んでる。だから、俺達の位置は敵からはモロバレだ。だから、さっきからほとんど奇襲のような形で襲われ続けてる」

勇者「加えて、背後からの強襲を避けるために今まで出てきた魔物は必ず殲滅しながら進んできたけど、外に出ていた魔物が帰って来て…何てことも十分考えられる」

勇者「だから、戦士にはどっちかって言ったら背後の警戒をしてもらいたいんだけど……」

戦士「何故私が? 武道家では駄目なのか?」

勇者「いや、戦士より武道家の方が素早さは高いじゃん? だから不意打ちされた時に武道家の方が対応はしやすいだろ?」

戦士「これまでの戦闘を見てその発言なら、お前の目は節穴としか言えんな勇者」

勇者「いや、でも、万が一のことを考えたらさ……」

戦士「くどい。万に一つだろうが、この私がこの程度の魔物たちに後れを取ることなどあるものか」

 勇者はため息をつき、武道家に目を向ける。
 武道家はやれやれと言わんばかりに肩を諫めた。

勇者「……それじゃ、武道家。頼めるか?」

武道家「了解だ」




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