過去ログ - 勇者「伝説の勇者の息子が勇者とは限らない件」
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[saga]
2014/11/30(日) 17:35:54.38 ID:AszI6XDJ0
勇者「んなあああああああああ!!!!」
勇者が洞窟から転がり出てきたのはそれから数分後だった。
勇者「疲れたあああああああああ!!!!!! もう一生分働いた!! もうええやろ!! もう後は隠居して可愛い嫁さん貰ってぐーたらしてええやろおおおお!!!!」
僧侶「ゆ、勇者様…?」
武道家「おい、素が出てるぞ勇者」
勇者「……ハッ!! な、なーんつってなーんつって!! そんな風に考えてる人達のためにも、一刻も早く世界を平和にしなきゃね! 僧侶ちゃん!!」
僧侶「は、はあ……あの、勇者様。お体は大丈夫ですか? よろしければ回復をいたしますが……」
勇者(僧侶ちゃんからの癒しの魔力キタコレ!!)
勇者「是非!! 是非お願いするよ!!」
勇者「是非も無し!!」
僧侶「は、はあ、それでは」
僧侶「………え?」
僧侶(勇者様……そんなに傷を負ってない?)
僧侶(いえ……衣服の損傷具合から見て、もっと多くの傷を負っていないとおかしい。これは一体、どういうこと…?)
まじまじと勇者の体を観察し、僧侶は気づく。
腕の所の破れた衣服の下。おそらく、魔物の爪が掠めたのだろう。
切り裂かれた袖。そこから覗く肌。
傷が少ないのではない。
―――傷は既に大半が治療されていたのだ。
僧侶(そんな……まさか……!)
ぞくり、と僧侶の背が震えた。
恐る恐る、といった面持ちで僧侶は勇者に問いかける。
僧侶「勇者様はもしかして……水の精霊のご加護を……?」
勇者「んあ? いや、まあ。でもちょっとだけだよ? ホントちょっとだけ」
僧侶「そんな……」
勇者「いやいや、そんなびっくりする程じゃないって。僧侶ちゃんみたいに色んな治癒や補助呪文は使えないし。初歩的な回復呪文をちょっと使えるくらい。しょっぼいしょっぼいよ」
そう言って、たははと笑う勇者。
僧侶はそれに対して曖昧な笑みを返すことしか出来なかった。
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