過去ログ - 勇者「伝説の勇者の息子が勇者とは限らない件」
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76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/13(土) 23:41:05.18 ID:xox+vNXM0
騎士「まあぶっちゃけるとな、最初、俺は家出したんだ。もうこんな所居られるかと、国を捨てた」

騎士「しばらく自由奔放に旅を続けていたんだが、ある日、噂を聞いた」

騎士「俺の国が、魔王軍に滅ぼされたと」

勇者「ッ!?」

騎士「慌てて国に帰ってみたが、噂は本当だった。本当に国は完膚なきまでに滅ぼされていて、生き残りはゼロだった」

勇者「騎士……」

騎士「何故俺の国が魔王軍に目をつけられたのかは分からん。とにかく、それ以来俺は少しばかり真面目に魔王軍について情報を集めた。そして、俺は驚くべきことを知った」

騎士「俺の国は、たった一人の魔族によって滅ぼされたんだ」

勇者「そんな、馬鹿な…」

騎士「魔王には二人の側近が居る。巨大な虎の顔を持つ圧倒的な戦闘力の化け物、『獣王』。漆黒の鎧に身を包んだ正体不明の魔族、『暗黒騎士』」

騎士「俺の国を滅ぼしたのはその内の一人、魔王の右腕と称される『暗黒騎士』だ。多少知性のある魔族と戦う機会があって、その時に聞き出した情報だから信憑性は高い」

騎士「以来、俺は『暗黒騎士』を仕留めるために修業の旅を続けている。だから、厳密に言えば魔王討伐の旅とはちょっと違うわけだ」

勇者「もしかして、騎士がこの町にいるのは……」

騎士「ああ、目的はお前と同じだ。西の森の精霊の祠を解放するために、この町を拠点としているところさ」

勇者「……なあ、騎士。なら俺達と一緒に行かないか? 一人で挑むより、五人で挑む方が確実だろ?」

騎士「なんだ、心配してくれてんのか? ありがたい話だが、ちょっと悩むな……」

勇者「何でだ? そっちにデメリットはあんまりないだろ?」

騎士「いや、だってゴリラがいるんだろ?」

勇者「ゴリラはいねえよ。どっから出てきたゴリラ」



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