過去ログ - 勇者「伝説の勇者の息子が勇者とは限らない件」
↓
1-
覧
板
20
796
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/11/23(月) 19:17:59.81 ID:ZUaUlY1C0
力が必要だった。
勇者は先般のエルフの集落での戦いで、獣王に勝利こそしたものの、その代償は大きかった。
エルフには多数の犠牲者が出てしまったし、戦士はその身に一生消えぬ傷痕を残してしまった。
特に後者の件については、勇者自身の力不足が大きな要因となっている。
獣王への攻撃を戦士に頼り過ぎたのだ。
勇者の攻撃力がもう少し高ければ、獣王に致命傷を与え得る威力を勇者も持っていれば、もっとリスクを分散させ、戦士が傷を負う事態を避けられたかもしれない。
故に勇者は力を求めていた。
自身の攻撃力を高める手段を欲していた。
勇者(『端和』で貰ったこの真打・夜桜だって決して悪い武器じゃない。でも、獣王クラスの敵を相手にするには足りなかった。やっぱり必要だ。俺にも―――神秘の結晶である、精霊剣が)
だから勇者一行は、野を超え山を越え、ひたすら大陸の北端を目指していた。
エルフの集落に伝わっている精霊装備の在りか。
精霊甲は大陸南端のアマゾネスが保有し、精霊杖はエルフの集落に現存し―――
そして剣は―――極北の王国に伝わっているという。
そして。
そして―――――。
勇者達は遂に辿りついた。
大陸北端。凍てつく大地に建つ王国。
既に滅び、終わってしまった国に。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
1002Res/896.78 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 勇者「伝説の勇者の息子が勇者とは限らない件」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1415004319/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice