過去ログ - 勇者「伝説の勇者の息子が勇者とは限らない件」
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839:名無しNIPPER[saga]
2015/12/20(日) 18:01:05.77 ID:fUuHQ7Ru0
勇者「いやいやいや! はーッ!? はぁぁッ!?」

 思わぬ事態に狼狽した勇者は何度も翼竜の羽を発動させようと試みた。
 しかし、羽はうんともすんともいわない。体が浮き上がる兆候はいつまでたっても訪れない。

武道家「おい…これ、まずいんじゃないか?」

勇者「まっじーよ!! すげぇまっじーよ!! やばい、急いで戻ろう。食糧が尽きる前に、翼竜の羽が使える所まで移動するんだ」

 慌てて踵を返す勇者達。
 しかし行けども行けども森が切れる気配はない。

勇者「んあああああああ!!!! 何でやねん!! 来た道が分かるようにずっと目印つけながら来てたのに!! あんだけ慎重に一方向に真っ直ぐ進んできたのに!! なんで戻れねえんだどこだよここはぁぁぁあああああ!!!!」

 勇者は絶叫した。
 自身の方向感覚や道順の記憶力には自信があっただけに、この状況は勇者を大いに混乱させた。

勇者(やばい…どうする…? この森、見たことねえ植物ばっかで食えるものが判別できねえ…マジで飢え死にする危険性があるぞ……)

戦士「だ、大丈夫か? 勇者」

勇者「あ、ああ。ごめん、取り乱した」

戦士「いや、何ともないなら、いい」

武道家「しかしどうする? 体力があるうちに前進するか? いや、闇雲に進んでもより深く迷い込んでしまう可能性があるか…」

勇者「とはいえ、ここでじっとしててもしょうがない。進もう。森から出られないなら、せめて水は確保できる場所を探さなきゃ……」



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