過去ログ - 勇者「伝説の勇者の息子が勇者とは限らない件」
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883:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/11(月) 23:47:41.98 ID:50uoFRyB0
勇者(俺と神官長の息子の、何が違っていたのか、か……)

勇者(俺には、そう大した違いがあるように思えない)

勇者(神官長様は勘違いしているけど、俺だって一度盛大にぶっ壊れたんだ。神官長の息子とは方向性が違うけど、俺は一度確かに保つべき自分というものを手放した)

勇者(その時、俺はどうして戻ってこれたのか。元の自分を取り戻すことが出来たのか―――)

勇者(そうだ……アイツだ。アイツが、俺を戻してくれたんだ)

勇者(自分を正気に戻してくれる『友』と呼ぶべき存在が居たかどうか……俺と神官長の息子の違いを挙げるとするなら、そんな所かもしれない)

勇者(――――怖いなんて、言ってる場合じゃ無かったな。何度も何度も、繰り返し思ったことだろう。思い出せって。いい加減)


勇者「やるしかないんだって―――マジで」


 決意を新たに部屋に戻る道中、本当に何気なく、勇者は廊下の窓から階下に視線を落とした。
 そこは武の国王宮の裏庭になっており、良く管理された花壇に色とりどりの花が咲き誇っている。


 勇者の目に飛び込んできたのは――――そこで口づけを交わす、武道家と僧侶の姿だった。




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