過去ログ - 老紳士「あなたの『理想』、叶えましょう」
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7: ◆BEcuACNawuaE[saga]
2014/11/03(月) 23:36:40.61 ID:IW/ehawQ0

「あなたは随分と『親切』な方のようですね」


その声に俺は心臓を掴まれたかのように跳ね上がった。
以下略



8: ◆BEcuACNawuaE[saga]
2014/11/03(月) 23:49:26.42 ID:IW/ehawQ0

「お探し物はこれですか?」

その声の直後に老紳士を見ると、彼の手には俺の携帯電話が握られていた。
まずい、この家には固定電話はない。
以下略



9: ◆BEcuACNawuaE[saga]
2014/11/03(月) 23:52:16.24 ID:IW/ehawQ0


……え?

「私はあなたの『理想』を叶えに来た者です」
以下略



10: ◆BEcuACNawuaE[saga]
2014/11/03(月) 23:56:15.31 ID:IW/ehawQ0

何だ今のは!? 手品の類じゃない、蜃気楼のように少しずつ消えていった。
□□は手を動かしていない。何をしたんだ!?

「ご安心ください。あなたの電話はここにあります」
以下略



11: ◆BEcuACNawuaE[saga]
2014/11/03(月) 23:59:14.12 ID:IW/ehawQ0

「『理想』って言ったな。俺の『理想』を叶えると」
「ええ、申し上げました」

このまま反抗してもいいことはなさそうなので、相手のペースに合わせることにした。
以下略



12: ◆BEcuACNawuaE[saga]
2014/11/04(火) 00:01:29.44 ID:uva25JCT0

俺の『理想』、それは「痛い」奴らを晒しあげることだ。
晒しあげて助けてやることだ。
いつもやっていることだし、それで間違いないはずだ。
そして、俺の周りから「痛い」奴らを消しされば、俺が迷惑することも無くなる。
以下略



13: ◆BEcuACNawuaE[saga]
2014/11/04(火) 00:03:59.03 ID:uva25JCT0

翌日。

昨日のことが夢ではないことは、ネットの掲示板を見たらすぐにわかった。

以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/11/04(火) 00:04:13.80 ID:UbGF9jtj0
期待


15: ◆BEcuACNawuaE[saga]
2014/11/04(火) 00:07:19.47 ID:uva25JCT0


二週間後。

「××……お前どうしたんだ? 生気を失ったみたいだぞ」
以下略



16: ◆BEcuACNawuaE[saga]
2014/11/04(火) 00:10:23.85 ID:uva25JCT0

△△株式会社、聞いたことはある。
でも、その会社は――

「……先輩、喜んでいていいんですか?」
以下略



17: ◆BEcuACNawuaE[saga]
2014/11/04(火) 00:12:51.04 ID:uva25JCT0

「お前はさ、なんというか何もしないことで自分の格を保とうとしていないか?
 何もしなければ恥をかくこともない、失敗することもない。そう考えているだろ?
 そして、自分の周りで失敗したやつらを『痛い』って晒しあげることで、
 何も築き上げていない自分をごまかそうとしていないか?」
以下略



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