過去ログ - 黒神めだか「ふむ、ここが学園都市か」
↓
1-
覧
板
20
6
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2014/11/07(金) 04:05:02.70 ID:VGfIVQcvO
「黒神めだか。私は君を憎んでいるのかもしれない」
「はい」
「感謝しているのかもしれない」
「はい」
「羨んでいるのかもしれない」
「はい」
「やっぱり憎んでいるのかもしれない」
「はい」
「彼女を助けたのも、殺したのも、君なのだから。それくらいは許してもらいたいよ」
「どうぞ、私は逃げません」
「……君みたいな主人公に、私もなりたかった」
静寂が箱を支配した。
「……少々、戯言を遣い過ぎたね。迎えを用意しよう」
「待ってもらいたい、アレイスター=クロウリー学園都市総括理事長」
見上げるように見下して、人類最大は応える。
「なんだい」
それに答えたのは。
「安心院なじみからの伝言だ、アレイスター=クロウリー」
ただそこにいた、人外だった。
「君は……そうか、バックアップだね」
「俺は反転院だ、さっさと済ませるぞ」
「聞いてくれ、アレイスター=クロウリー。これが、安心院なじみの真髄だ」
「こほん、では……」
今さら何を伝えられようと。
今さら何を明かされようと。
今さら何をどうされようと。
アレイスター=クロウリーは揺るがないと、思っていた。
けれど。
「『親愛なる我が友人に伝える』」
その一言で、アレイスター=クロウリーの眼からは世紀単位で枯れていた涙が溢れた。
「『僕の胸のうちを明かそう』」
水槽の中では涙なんてわからないはずだけれど。
「『あの頃の僕は君にだいぶ救われた』」
その表情はみっともないほど歪んでいて。
「『ありがとう』」
心が震えているのだから。
「ああ……ありがとう」
箱の中には一人の男がいた。
救われて、終わった、男が。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
68Res/31.67 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 黒神めだか「ふむ、ここが学園都市か」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1415289888/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice