33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/10(月) 10:59:37.48 ID:Mqjc4JSzo
「その結果、深海には多くの怨念が渦巻くことになった。澱のようなそれに霊格が浸されたんだ」
「霊格はさっきも言った通り元々は無垢な空っぽの器だ、そこに澱が次々と注ぎ込まれた。そうして出来上がったのが深海棲艦だ」
そこまで言い終えると、すっと軍人さんが立ち上がりました
そうして目の前に広がる海を見据えて、悲しそうな、悔しそうな表情をします
「彼らの意識はずっと水底にあるんだ、悲しいことにな」
「どちらが勝ったかもわからずにそのまま沈んでいった彼らは、きっと無念だったろう」
「そうして彼らはこの世に戻る手段を得た、無垢な付喪神の器に入ることでな」
「あいつの笑い声が今でも耳の奥で響いてる気分だよ、あの断末魔の様な笑い声が」
「彼らは今でも戦争を続けてるんだ、今でも国のために戦ってるんだよ」
「今度こそは勝てるように、大切な家族を守れるように、もう二度と沈まないためにな」
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