357:</b> ◇3aO5yeadrU<b>[saga]
2014/11/13(木) 12:07:53.58 ID:7RJxoHjM0
提督 「本人は必死なんだろうけど、スピードは出てなかったね。ほとんど目は開いてないだろうし」
提督 「開けても目の前には煙と火だもん。無駄な抵抗だね。おまけにドラム缶抱えてるから足がまっすぐ上がらない」
提督 「要するにガニ股よ。それでよたよたふらふら、海に飛び込みに向かってるわけよ」
358: ◆3aO5yeadrU[saga]
2014/11/13(木) 14:18:51.98 ID:7RJxoHjMo
提督 「結構頑張ってスピード出したんだと思う、勢いつけて飛び込もうって」
提督 「海へあと一歩、その瞬間、瑞鶴が止まったわけ」
提督 「そう簡単にはいかないよね」
359: ◆3aO5yeadrU[saga]
2014/11/13(木) 15:03:08.43 ID:7RJxoHjMo
提督 「右へ左へ、何とか進める場所ないかって探してるの。パニック起こしてたんだろうなぁあれ」
提督 「ガニ股でヘコヘコ左右に、タコ踊りだよあれ。中々無様で面白かったから、けっこう真面目にみてたんだけど」
提督 「そしたら背中の方からも煙がチリチリしてるの」
360: ◆3aO5yeadrU[saga]
2014/11/13(木) 15:11:10.50 ID:7RJxoHjMo
提督 「それを始めた瞬間、膝をついたら許さないわよって加賀が珍しく大きの声出した」
提督 「転げて捨てる方法は禁止されたわけさ。加賀からは」
提督 「つらかったら座っちまいなー。すーぐ、消してやるからよー。御嬢は許可」
361: ◆3aO5yeadrU[saga]
2014/11/13(木) 15:19:41.55 ID:7RJxoHjMo
提督 「1名を除いて、応援したり、ギブアップ煽ったり」
提督 「このままモタモタしたら、意識飛ぶか、焼けすぎて勝手に倒れるか、どっちかだろうね」
提督 「両方から相手にされないなら、七面鳥からガチョウに転職もいいんじゃないかなと、まあオイラ第三者だからね。考えてた」
362: ◆3aO5yeadrU[saga]
2014/11/13(木) 15:30:09.36 ID:7RJxoHjMo
提督 「そのあと加賀は無言のまま瑞鶴に近づいて行ったんだ。ワイヤーを挟んで御嬢も」
提督 「みんなおっおっ?ってな具合で、酒やら食い物やら手に持って後追っかけて」
提督 「あと数メートルってとこで、停止。俺たちはそれからまた数メートル後ろ」
363: ◆3aO5yeadrU[saga]
2014/11/13(木) 15:41:08.95 ID:7RJxoHjMo
提督 「ほーれ消してやるぞぉ?お願いしますって言いな?」
提督 「あらぬ方向に消火器発射したりしてた。なに?使い切りじゃない方持ってきたの?煽るためだけに?」
提督 「早くしないと、中身なくなっちゃうよー?とか言っててさ」
364: ◆3aO5yeadrU[saga]
2014/11/13(木) 15:48:34.12 ID:7RJxoHjMo
提督 「だが、来なかった」
提督 「煙やらススやらで真っ黒になった頭振って、加賀の名前を叫んだのよ」
提督 「行きなさい。私を信じて。そんなこと言ってたね。イマイチピンと来なかったけどさ」
365: ◆3aO5yeadrU[saga]
2014/11/13(木) 15:57:02.92 ID:7RJxoHjMo
提督 「背中の肉裂けるのも躊躇なく、クリやビラビラ千切れるのも全く気にせず、進んでさ」
提督 「鶴が飛んだね。ドラム缶抱えた鶴が俺には見えた」
提督 「張り詰めたワイヤーが暴れるんだけど、ワイヤーがバチーンって御嬢の顔面にピアスごとヒット。ご返却です」
366: ◆3aO5yeadrU[saga]
2014/11/13(木) 16:05:09.96 ID:7RJxoHjMo
提督 「でも駆逐達の活躍は必要なかった。落ちると同時に加賀が自分の艦載機発艦させてた。すげー速さで」
提督 「何事かおもったわけ。そうしたらさ加賀の艦載機が瑞鶴を拾ったわけ」
提督 「瑞鶴の体に巻いてあった鎖に、スゲー綺麗にフック引っ掛けてさ、あの暗い中で、海面スレスレ。ドラム缶だけ沈んだ瞬間だった」
367: ◆3aO5yeadrU[saga]
2014/11/13(木) 16:10:46.38 ID:7RJxoHjMo
提督 「加賀が瑞鶴の拘束解いたあたりで大歓声。最後に愛は勝つ!」
提督 「おら!間宮チケット寄越せや!性悪艦娘どもめ!」
提督 「加賀に賭けてた奴らと一緒に、御嬢に賭けてた白状者をプゲラしまくってた」
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