過去ログ - 後輩「先輩、やっぱりここにいたんですね」
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46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/09(日) 23:42:23.81 ID:Gwy6WD/L0
 非力と自覚している腕力では、コンマ数ミリもしならせられたかどうかわからない程度で、板は無傷。

 傷ついたのは男の拳の方だ。

 殴られた事は数えられないが、殴った経験などない。

 そんな者が、不十分な体勢とはいえ、全力で殴れば皮の一枚は容易く剥げる。

 人差し指と中指の付け根から手の甲に向かって暖かい液体が伝う。

 顔を覆っていた腕を離し、瞼を開けながら男は眼鏡をケースから取り出して装着。

 痛む拳を見ると、真っ赤な血が二つの筋を作っている。

 その筋は、手の甲の中央辺りで交わり、一つとなった。

 溜め息を漏らす。


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