過去ログ - 後輩「先輩、やっぱりここにいたんですね」
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58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/10(月) 00:12:46.76 ID:XyWoQDJY0
後輩「一番の理由は、私の我儘です。どうしても我慢出来ません」

男「なにが?」

後輩「誰かが一人でいる事が嫌なんです。それが自分であろうとも、他人であろうとも。絶対に許せないんです」

 少しずつ、彼女の口調が荒れ始めた。

 元に戻り始めている、と言った方がいいだろうか。

 なんにしても、古びた図書館で男の傍にいた後輩に近付いている。

後輩「……先輩のお話を聞いて、バカな私でも少しは理解したつもりです。だから私は公園でなにも言えませんでした。
   けど考えてみたんです。ずっと考えて、考えて、気付いたら二晩も過ぎていました」

男「……もしかして、学校に来なかったというのは?」

後輩「先輩の事を考えていました」

男「……同級生や、君が連れて来た子がいくら連絡を取ろうとしても繋がらなかったのは?」

後輩「先輩の事を考えていました」

 頭が痛くなり、男は額を押さえる。

 どうしたんですか? と心底不思議そうに首を傾げる今の彼女は、完全に男の知っている後輩だ。

 考えても否定しても突き離しても無意味な存在。

 それが後輩と言う少女なのだと、男はようやく理解する。


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