過去ログ - 【咲-Saki-】成香「私たちは、家族でしょう?」【閲覧注意】
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/11(火) 23:11:58.89 ID:YD9r2WNh0

日差しが容赦なく照りつける。

私は靴を履いて日傘を手にとって外へ出た。趣味じゃない花柄の日傘。

以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/11(火) 23:13:26.94 ID:YD9r2WNh0

揺杏「おせーぞ爽」

爽「いやぁすまんすまん」

以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/11(火) 23:14:03.32 ID:YD9r2WNh0

私達はいわゆる「親無し」というやつだった。
幼い頃から施設で共に暮らしてきた、言うなればこの施設で暮らしてる皆が家族みたいなものだ。
もちろん血の繋がりなんてものはない。
けどな、そんなものなくたってかまわないと思えるほどの絆が私達4人にはあった。
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/11(火) 23:16:54.29 ID:YD9r2WNh0


「うえええん……ママぁ……」

揺杏「あらら、おチビまた泣いてんね」
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/11(火) 23:17:41.89 ID:YD9r2WNh0

爽「また泣いてんのかーおチビ」

「ひっく…だって……ママ…いない…」

以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/11(火) 23:23:54.58 ID:YD9r2WNh0

ここにいる子供達は、当たり前だがここで産まれた訳じゃない。
様々な事情があってやむなくこの施設で生活しているだけだ。

子供は無力だ。泣こうが喚こうが大人の采配で有無を言わさず与えられたものにすがって生きていくしかない。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/11(火) 23:24:31.23 ID:YD9r2WNh0

揺杏は本来はこんなとこに来るような奴じゃなかった。
というのは、元々ちょっとしたお嬢様だったらしい。
大企業、というわけではないが、岩館家は自営業を営む、町ではそれなりに有名な金持ちでなに不自由ない暮らしをしていた。

以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/11(火) 23:26:31.92 ID:YD9r2WNh0

成香は虐待を受けていた。10代で成香を孕んでしまった母親は高校中退
後水商売を経てクズみたいな男と再婚。
母でなく女であることを諦められなかった女と男からの理不尽な暴力。
何かささいな粗相をしただけで、少し泣いただけで、罵声と殴る蹴るの繰り返し。
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/11(火) 23:27:33.20 ID:YD9r2WNh0

誓子は親にぶん殴られてはいなかったが、ネグレクトを受けていた。
飯を与えられず、服も買ってもらえない。風呂にも入れてもらえない。学校なんてもっての他。まるでそこに居ないように扱われる。
妹がいたみたいだけど、可哀想なことに体力が持たず死んでしまったらしい。
保護された時の誓子の体重は当事4歳の子供の平均体重を大幅に下回るものであと少し保護が遅れたらヤバかったらしい。
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/11(火) 23:28:19.07 ID:YD9r2WNh0

私?
私はそもそも親の顔を知らない。

夏の日差しが眩しく差す日。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/11(火) 23:30:58.11 ID:YD9r2WNh0
とりあえずここまでです。


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