6: ◆YEtLYl4h6fE5
2014/11/13(木) 01:48:04.58 ID:pxyYpehBO
昔のレシピに頼らず、一から試行錯誤を重ねていると、時間が飛ぶように過ぎて行った。
気づけばもう夕陽が差していた。いくつになっても、菓子を作るのは楽しいもんだ。
完成した菓子を見ながらそんなことを思った。
今日は俺にとっても良い息抜きになったのかもしれない。
7: ◆YEtLYl4h6fE5
2014/11/13(木) 01:56:49.14 ID:pxyYpehBO
穂乃果「さっ、絵里ちゃん!上がって上がって!」
絵里「ちょっと、そんなに引っ張らなくても……」
絵里……?どこかで……
8: ◆YEtLYl4h6fE5
2014/11/13(木) 02:05:15.38 ID:pxyYpehBO
お茶やお菓子を出すことさえ許されなかった俺は、
店仕舞いまで後少しなので厨房でぼんやりしていることにした。
ガチャ
9: ◆YEtLYl4h6fE5
2014/11/13(木) 02:10:16.90 ID:pxyYpehBO
閉店の時間を迎えたので片付けを始めた。今日のお客はたったの二人。
例年のハロウィンに比べても少なすぎるので一抹の不安を覚えたが、
昨日や一昨日はそんなこともなかったのできっとハロウィンのせいだろう。
片付けを終えて、残ったのはハロウィン限定の菓子だけ。
10: ◆YEtLYl4h6fE5
2014/11/13(木) 02:13:18.63 ID:pxyYpehBO
絵里「じゃあ、そろそろ帰るわね」
穂乃果「うん。あ、送っていくよ」
絵里「別に大丈夫よ」
11: ◆YEtLYl4h6fE5
2014/11/13(木) 02:19:13.01 ID:pxyYpehBO
穂乃果「おとーさーん。絵里ちゃん送ってくね」
絵里「お邪魔しました」
穂乃果父「あーちょっと待て」
12: ◆YEtLYl4h6fE5
2014/11/13(木) 02:23:52.94 ID:pxyYpehBO
穂乃果「さすがに絵里ちゃんに押し付けるのはどうかと思うよ」
穂乃果父「押し付けてるんじゃなくて……その、なんだ。
結構、上手くできたから誰かに食べて欲しいんだよ。御家族とか居るだろう?」
13: ◆YEtLYl4h6fE5
2014/11/13(木) 02:28:14.00 ID:pxyYpehBO
穂乃果「でも絵里ちゃん」
絵里「?」
穂乃果「寂しくなったりしないの?穂乃果、もし家に一人だったら寂しいなぁ」
14: ◆YEtLYl4h6fE5
2014/11/13(木) 02:36:18.19 ID:pxyYpehBO
まだ高校生なのに親元から遠く離れて一人暮らし、か。
よっぽど好きなんだろうな……この町が。
俺も、この町のために何かしなきゃな……
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/13(木) 02:39:10.06 ID:8MvbeTzVo
HAHAHAほのパパはドジだなあ
16: ◆YEtLYl4h6fE5
2014/11/13(木) 02:46:32.14 ID:pxyYpehBO
そして一週間ほど経ったある日。
その日はハロウィンほどではないにせよ、なかなか暇な日だった。
ガララッ
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