過去ログ - 凛「ふーん、アンタが私のプロデューサー?」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/13(木) 19:40:52.28 ID:WZXbMbIM0
目を開けると、街の雑踏の中にいた。

凛「あれ...ここは原宿だよね?」

何を調べるでもなく私は理解した。

私は、渋谷凛。15歳。
趣味は犬の散歩。
そして、ここで『誰か』を待っている。

凛「(でも、誰を待っているんだろう)」
ボンヤリ考えながら通行の邪魔にならないよう、通りの端に立つ。
通りの向こう側にある本屋では、サイン会が催されているようだ。
名も知らないアイドルのサイン会。
私は、目が離せなかった。
世界はそこしか存在しないかのように私の目は、そこをボンヤリと見つめていた。

何度夜が過ぎただろうか。一回も過ぎていないかもしれない。
相変わらず待ち人はこない。
目の前を巡回中の警察官が通ったが、私など見えないように去っていく。

凛「(どう見ても制服姿なんだけどなぁ...でも、私はここで待ってないと)」
謎の使命感が私にそうさせる。

待ちぼうけが過ぎたのか、時間の感覚が無くなっていた。
太陽は何度のぼり、何度沈んだのだろう。
もしかすると、太陽は一度も昇っていないし、一度も沈んでいないのかもしれない。

ふと、隣を見ると、そこには『私』が立っていた。
私と同じように道の端に立ち、通りの向こうを。本屋のサイン会を眺めている。
すると、『私』もこちらに目を向けてきた。


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