過去ログ - 凛「ふーん、アンタが私のプロデューサー?」
1- 20
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/13(木) 19:44:00.44 ID:WZXbMbIM0
レッスン場には、また私を含め11人のアイドルがいた。
そのなかに『私』がいた。
『私』はフリルをあしらった和服のような衣装を着ていた。

凛「かっこいい…青っていうより蒼だね。私もいつかあんなふうになりたい。」

新たに決意を固め、レッスンに臨む。

音楽が流れ、歌う。
でも、先のレッスンのように集中ができない。
私は、私の歌が歌いたい。

でも、『私』の歌がすべてを覆い隠し、消していく。

『私』の歌に耳が奪われた。
『私』のダンスに目が惹かれていく。

私は『私』を無視できない。
『私』の歌はどこまでも華麗で、ダンスはどこまでも綺麗だった。

身体が軽くなる。まるで、『私』の歌に吸い込まれるようだ。

凛「(ずっと聞いていたい。ずっと見ていたい)」

アイドルとして有るまじきことを考えてしまう。

凛「(ダメ!私はアイドル!魅せられるんじゃなくて、魅せていかないと!)」

気が付くと、私は空に浮かんでいた。
空に浮かぶとしか、表現が出来ない。
空から、プロデューサーと『私』を見下ろしている。

レッスン場には、プロデューサーと『私』だけしか存在していない。

私は、『アイドル』じゃ無くなった。


意識が朦朧とする。
まるで夢の中にいるように。
ぬるま湯に浮かぶようにふわふわしている。

凛「(ここは、どこだろう?)」

白い世界をどこまでも、ゆっくりと沈んでいく。
底に身体があたり、優しく跳ねる。

目を開けると、街の雑踏の中にいた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
14Res/7.97 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice