過去ログ - 叢雲「拒否…ですって?」 提督「拒否…だと?」 大和「はい、拒否です」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/13(木) 21:57:43.24 ID:08LtSTFx0
「二人には申し訳ないが、これは決定事項だ。叢雲がこの任に一番適していると判断した」
「まぁ、提督がそういうなら仕方ないけど…」
「でも、何で叢雲なんだ?」
以下略
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(SSL)
2014/11/13(木) 22:00:08.02 ID:08LtSTFx0
>>21
ゴメンナサイ、配慮が足りませんでした。ご指摘ありがとうございます。
前作は以下になります
叢雲「私たち、何のために・・・」 提督「・・・それが俺たちさ」
以下略
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2014/11/13(木) 22:04:51.91 ID:08LtSTFx0
「それはな、自衛隊全体で節約に励んでおり、叢雲なら子供料金で交通機関・ホテルが使えるんだ」
「そうか、それなら仕方ないよな・・・」
「わ、私だって子供料金で…」
以下略
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2014/11/13(木) 22:06:51.98 ID:08LtSTFx0
勿論、こんなふざけた理由で叢雲にしたわけじゃない。
無駄遣いするなと言いながらも流石に出張費を子供料金にしろなんて言うはずが無いし、艦隊としての格付け、みたいな物も気にすればほとんどの鎮守府は巡洋艦以上の艦を秘書艦として連れて行くはずだ。
うちの艦隊でも少数ゆえ厳密に指揮系統を決めているわけではないが訓練や任務時の艦隊指揮は摩耶がやる事が多い。
旗艦として艦娘の状況を知るものと言う意味では会議に参加するのは摩耶が最適だ。
以下略
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2014/11/13(木) 22:10:19.39 ID:08LtSTFx0
摩耶は民間人を暴行した事がある。
無実の男性を窃盗犯と勘違いしてしまい、拘束しようとした際に抵抗されたため、顔面を殴ってしまったのだ。北大東島沖事件の原因とも言える事件である。
さいわい、摩耶の勘違いである事がすぐわかった事と、男性の好意もあり摩耶が処分されるような事は無かった。
摩耶が男性の治療費を出すことで示談となり、男性も騒ぎを大きくしない事を約束してくれた。
今でも摩耶と男性は手紙のやり取りをたまに行っている。
以下略
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(SSL)
2014/11/13(木) 22:16:08.94 ID:08LtSTFx0
対して、叢雲は驚くほど顔が知られていない。
ここ沖縄でも、艦娘である事は分かっても誰だっけ?ぐらいの知名度だ。
叢雲は北大東島沖事件の際、民間人に負傷させられた艦娘でもあるが、叢雲は報道される事が殆ど無かった。せいぜい瑞鳳の撮影された動画や写真の隅っこに移っている誰か、ぐらいの報道のされ方だったのだ。
「摩耶」や「瑞鳳」という、世間に名の知られてしまった艦娘より、叢雲の方が「艦娘」に対する世間の反応を見るには適任だ。と判断したのだ。
以下略
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2014/11/13(木) 22:20:13.73 ID:08LtSTFx0
日曜日、私は街のショッピングセンターに来ていた。
提督に出張に必要な物を買い揃えるよう言われたのだ。
以下略
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2014/11/13(木) 22:25:11.05 ID:08LtSTFx0
このおばあさんは私達が始めて接触した民間人の一人だ。
昔、鎮守府が総力を上げて広報任務をしていた事がある。少しでも艦娘の事を知ってもらおうと言う目論見があったからだ。
最初の広報任務は近所のボランティア団体と共同での公園のゴミ拾い。その時に出会ったのがこのおばあさんだった。
その後も何度か会う機会があり、そのたびに飴やお菓子をくれ、孫のように可愛がってくれた。提督に止められたが、私たちにお小遣いを渡そうとした事もある。
その後、艦娘への感情は悪化の一途をたどるが、このおばあさんはずっと変わらずに私たちに接してくれた。だから私たちは頑張れた。
以下略
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(SSL)
2014/11/13(木) 22:30:09.57 ID:08LtSTFx0
「あぁ…叢雲ちゃん!無事でよかった、本当に無事でよかったよぉ…!」
侮辱の言葉でもかけられるのかと思い、顔を背けながら梯子を昇った私に、おばあさんは涙を流しながら私に抱きついてきた。
「こんな怪我までして、アンタが何をしたって言うんだい…可愛そうに可愛そうに…」
以下略
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2014/11/13(木) 22:34:21.10 ID:08LtSTFx0
「それが…近々旅行に行こうと思って服を買いに来たのは良いけど、どこに行けば良いのかわからないのよ」
「そうかいそうかい、なら私が選ぶのを手伝ってあげるよ」
「ばーちゃんが選んだ服なんて昔のセンスでしょ?私にまかせなよ」
以下略
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/13(木) 22:39:49.68 ID:08LtSTFx0
おばあさんと孫に服や下着を色々選んでもらう。結局、白いワンピースと下着を数着、買うことにした。
「似合ってるよ叢雲ちゃん、私が選んだんだから、問題は無い!」
「あぁ、やっぱりこの子に任せて正解だったわ、私じゃこんないまどきな服、目もくれないからねぇ」
以下略
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