過去ログ - 霞「このクズ!」曙「クソ提督!」提督「ここが地上のパライソだったか」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/19(水) 00:22:00.57 ID:fpsDZV7b0
「ふー…」

吐く息が白くなってきた時分。
夕日で朱く染まる波止場で紫煙をくゆらせながら、男は手元の書状を眺めつつため息をつく。

「激励書…ねぇ…」

その内容は文字通り激励だった。
端的に言うならば「最近戦績落ちてるぞ。オメーたるんでんじゃねーか?降格もあり得るから覚悟しとけ」と言ったものだ。
終始上から目線なのがなんともムカつく…大本営からなのでしょうがないことではあるのだが。

「最低限の戦績は修めてるはずなんですがねぇ…まぁ昔に比べたらそりゃあ驚くレベルにゃ少ないだろうがね、っと」

そう言いながら彼は書状を飛行機の形に折り始め…

「てーい」

飛ばした。

「おー、よく飛ぶねぇー…しまったなぁ、適当に折るだけであんなに飛ぶならもっとちゃんと折っときゃ新記録だったかもしれんのに…」

男はそのまましばらく眺めていたが、しばらくして飽きたのか地面へとごろんと寝ころんだ。
この時期は気温同様地面も冷たいわけで、それが土や草ではなくコンクリートならさらに倍率ドンなのだがこの冷たさが割と嫌いではなかったりする。

「昔かぁ…」

昔と言ってもほんの少し、数年前くらいの話だ。
そのころの俺はいわゆる熱血青年で、勢いと根性、あとは香る程度の戦略でどんな障害でも乗り越えられると本気で信じていたし、成果もそれなりに出していた。
そして、それで世界が少しづつだが良くなるとも本気で思っていた。
そう、あの時までは―――――

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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/11/19(水) 00:23:30.65 ID:fpsDZV7b0



轟音。飛び交う鉛弾。そしてまたどこかであがる爆発と悲鳴。そこはまさに戦場で、そして地獄だった。
数日前、一つの艦隊とそれを率いる男が敵の前線泊地を発見し大本営に報告、そして上司の指示通りに奇襲を仕掛けたのである。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/19(水) 00:25:09.65 ID:fpsDZV7b0

「どうして撤退したのか。納得のできる説明、してもらいましょうか」

ノックもせずに上司の部屋へ殴り込み、あまつさえ許可も取らずに備え付けられているソファにどっかりと座った。
時代が時代なら打ち首であるが…
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/19(水) 00:26:43.84 ID:fpsDZV7b0

「―――――――――ぁ?」

ここは、どこだ。周りを見渡す。

以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/19(水) 00:28:51.61 ID:fpsDZV7b0


――確かにあの泊地を入手出来れば確かに深海棲艦との戦いはいずれ勝利できただろう。
   民間人の犠牲も出ている現状、早期に解決するのは有意義なことだ。

以下略



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