9: ◆jma3vRngk.Px[saga]
2014/11/20(木) 04:45:20.67 ID:SGK+dpDH0
「叔父さんからよく聞かされてたんだ。毎日のようにあそこに忍び込んで騒いで、人が注意したら松ぼっくりとか、木の実を投げてくる悪ガキ集団がいたって」
おねえさんは胸ほどの高さの塀に肘をついて、俺たちの敵だったおじさんから聞いた話を懐かしそうに語る。その表情がもう居ない人物を思い出しているような、そんな雰囲気を醸し出していて、不安に駆られ、とっさに俺の口からはこんな言葉が飛び出した。
「その方は今、どうしてるんですか?」
「大ばあちゃんの具合が悪くってさ、そっちに行ってんの。で、あたしは叔父さんの留守を任されたんだ」
ほっ、と息を吐く。まあ、あのおじさんはそう簡単には死なないだろうな。
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