過去ログ - 勇者の娘「お父様の仇を討ちます」
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26: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/22(土) 19:55:52.80 ID:lSunmYm30
私はすぐに従者をねじ伏せている暗黒騎士に駆け寄った。

令嬢「暗黒騎士」

近くにいた者は倒れているので、小声で話せば野次馬の魔物達にも聞こえないだろう。

令嬢「彼は私の従者なの」

暗黒騎士「そうか…ばれたら打ち首だな」

従者「いたたたた、少しは加減しろ〜」

暗黒騎士「来い、猿。今からお前を魔王様の前に連行する。…死にたくなければ、俺に話を合わせろ」

従者「な、何だと〜!」

令嬢「彼に従って、従者」

従者「は、はいお嬢様」

こうして従者は暗黒騎士に引っ張られていった。
それにしても、まさか従者が魔王城に乗り込んでくるとは…。幼い頃から知っている年下の従者は、猿の魔物と人間の混血種だが、我が家によく尽くしてくれている。

令嬢(暗黒騎士、上手くやってくれるかしら)

彼に期待できなかったので心配でたまらなかったが、その心配は1時間後あっさり杞憂になった。

従者「お嬢様〜」

令嬢「従者!」

部屋で暗黒騎士が戻るのを待っていると、暗黒騎士は従者を連れて戻ってきた。

暗黒騎士「浮かれて城に乗り込んだアホ猿ということにしておいたので、厳重注意で済んだ。その実力を見込んで、俺の部下にすることに…」

従者「お嬢様、ご無事で何よりです!この従者、お嬢様が心配で心配で食事も喉を通らず…」グウウゥゥゥゥゥ

令嬢「まぁ大変!何か食べさせないと!」

暗黒騎士「…」

令嬢「どうしたんですか暗黒騎士」

暗黒騎士「いや、別に…」

いきなり機嫌が悪くなったけれどどうしたのだろう。まぁ今はそんなことより従者が心配だ。


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