過去ログ - 勇者の娘「お父様の仇を討ちます」
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27: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/22(土) 19:56:22.44 ID:lSunmYm30
従者「…っ、ええええぇぇぇぇ、お嬢様がこの男に嫁入りしたあああぁぁぁ!?」
食事を摂らせながら現状を説明すると、従者は気が狂ったかのような叫び声をあげた。
誤解されないよう、心までは奪われていないことは強調し説明する。従者はそれでほっとしたようだけれど、暗黒騎士の顔つきは険しくなった。
従者「あ、でも感謝してるよ暗黒騎士さん。あんたのお陰でまたお嬢様に仕えることができる」
暗黒騎士「…一応俺に仕える形になるのだが」
令嬢「同じことよ。従者、貴方が側にいてくれると心強いわ」
従者「はい!この従者、お嬢様にどこまでも尽くします!魔王討伐やり遂げましょう、お嬢様!」
令嬢「えぇ、頼りにしているわ」
暗黒騎士「…ふん」
そうやって従者との再会を喜んでいると、暗黒騎士は不機嫌そうに立ち上がった。
暗黒騎士「俺は仕事に戻る。くれぐれも目立ったことはするなよ」
令嬢「えぇ、行ってらっしゃい」
不機嫌な背中を見送り、私は従者の方に向き直す。
従者「彼は只者じゃない。あんな男が味方にいてくれるなら、心強いですね」
令嬢「私はあの男のことは信用していないわ。我が家を襲撃した1人だもの」
従者「でも信用していないのを態度に出したらまずいでしょう…」
令嬢「いいのよ、私の力にすがってるのは向こうの方なのだから」
従者「まぁ、そうですが…お嬢様、彼は恩人でもありますよ」
令嬢「恩人?…ま、彼に貰われなければひどい目に遭っていたのは確かね」
従者「それ以前にお嬢様」
令嬢「何?」
従者「屋敷で奴がお嬢様を止めなければ、お嬢様は魔王に殺されていたでしょう」
令嬢「――――あ」
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